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4.75点(レビュー数:4人)

作者大武ユキ

巻数15巻 (連載中)

連載誌ビッグコミックスペリオール:2009年~ / 小学館

更新時刻 2010-06-08 20:27:20

あらすじ 「脚のきれいな選手求む!!」--- 奇妙な選手募集広告を出すアマチュアクラブチームの取材に出かけたカメラマンは、そこで恐るべき少年に出会う・・・「本気を出せ」という監督の指示に「パスミスになるけど・・・」と不敵な笑みをもらす少年・沖千尋と、天皇杯を真剣に獲りにいく宣言をするアマチュアチームの行方は!? サッカーを愛する全ての人に捧げる、真・本格サッカー漫画、ここにキックオフ!!

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フットボールネーションのレビュー

点数別:
1件~ 4件を表示/全4 件

1点 mishumanさん

「日本のサッカーはここが駄目だ!俺の完璧な理論におののきやがれ!」と言わんばかりの漫画。
そういったサッカー漫画が他にもたくさんありピンキリなのは事実だが、この漫画は自分の最強サッカー理論に固執しきっている。
ストーリーのテンポを犠牲にしながら何度となく進研ゼミのような説明が入ってくる上に、その例を示すものが非情に恣意的な描かれ方をしていてものすごく胡散臭い。
試合で勝とうが練習で結果が出ようが全てが「作者(取材協力者)様の提供する完璧な理論の実証だ!やはり完璧に正しい!日本のサッカー指導者はゴミ!」という結論に持ってかれてしまい、キャラクターの物語を楽しむ余地すら読者には与えられない。
せめてサッカー理論がここまでフワフワしておらず実態を伴っていれば、その描写の仕方が宗教勧誘の如きポジショントークの嵐でさえなければ、物語そのものが作者の理論紹介のための舞台装置でしかない状況がなければ……様々なたらればが読んでいるウチに頭をよぎる。
「スポーツ漫画なんて勢いさえあればいい」とは言わないが、1に理論2に理論ひたすら理論で勝ったら理論スキあれば理論キャラの加入時も箸休め回でもひたすら理論の理論づくしというのはスポーツ漫画のコンセプトをなにか間違えているとしか思えなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-06-12 13:22:34] [修正:2021-06-12 13:22:34] [このレビューのURL]

4点 booさん

ちょっと違う。色んな意味で。

簡単に言うと草サッカーチームで天皇杯に出ようというお話。最近だと「修羅の門異伝 ふでかげ」もそんな話だし、まあよくあるストーリー。
ただ中身は相当違った切り口から攻め込んでいて、それがフットボールネーション(サッカー先進国)というタイトルにも表れている。要はサッカー先進国になるのに日本は何が足りないかという運動科学面から見た薀蓄マンガの側面を強く押し出している。で、何が足りないかというと基本的にインナーマッスル。

こういう薀蓄マンガ自体あまり好みではないのだけれども、そもそもサッカーとの食い合わせが著しく悪いように思える。っていうかメインに持ってくるのはさすがにやりすぎ。
というのも物語に説得力を与える部分にフットボールネーションはその独自の運動科学論を使用しているのだけれども、それが本当かどうか私達には分からないわけで。へぇー、と感じる部分もあるにしろそこをメインにやるなら論文なり文献なりできちんとデータを取って科学的に証明された正式な記事を読ませてくれる方が多分おもしろい。

だってここを鍛えているから試合に勝てるんだよって言われても…いやそういう側面もあるかもしれんけど、サッカーってそれだけじゃないだろと思ってしまうわけで。
一巻冒頭で日本に足りないのは名監督や戦術、ファンタジスタではなくて世界基準のフィジカルとセンスだ!的なことを言っていたのでやりたいことは分かる。でもどうも理論だけが先行しているようでね。

この物語でインナーマッスル云々ってやっぱりスパイスに過ぎないと思うのよ。でもそのスパイスがメインを食いつぶしているというかメインになっちゃっているという違和感があって。
例えばORANGEはスパイスのかけ方がめちゃくちゃ巧かった。種類は多様で量も絶妙、で、芯には一本太いのが通ってた。今まで薀蓄どうのこうのばかりについて書いてきたけど、それもフットボールネーションにはその芯が細すぎるからこそ。物語は貧弱で、キャラクターの魅力も薄い。画力も足りていない。

けっこう前に古武術の技を利用したなんば走りで注目された高校か中学校のバスケ部があった。全国大会でもかなり良い成績を残していたと覚えている。
でもテレビが話すのはなんば走りのことばかり。いやいやその効果もあったかもしれないけれども、それだけで勝てると思うなよ、というのはほぼフットボールネーションに言いたいことと同じ。今考えると当人達もなんば走りばっかりがクローズアップされるの嫌じゃなかったのかなとふと思う。

もし運動科学論はスパイスじゃなくてメインだよ、と言うならオーレ!みたいに違った描き方があったのではないかと思わざるをえないし、この形が一番適しているとは思えない。

とまあかなり否定してしまったのだけれど、新しいことに挑戦しようとしている作者さんの姿勢は良いと思う。とか言ったらかなり上から目線だけれど、本当にそれは思う。
とりあえず物語の本筋にもう少しだけでも力を入れてもらえれば(そちらもきな臭そうな感じは既にしているけれども…)、個人的にはもう少し楽しく読めるかな。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-11-29 09:41:53] [修正:2011-11-29 09:41:53] [このレビューのURL]

5点 ブランカ傘さん

絵=3点
ストーリー=2点
確かにサッカーを人間科学的にアプローチして上手くなろう、強いチームを作ろうっていうのは新しいし斬新な切り口なので興味深い。絵も迫力には欠けるがシンプルな線で奇麗。ただ、ところどころウンチクが過剰というか、知識のひけらかしのように感じて鼻についてしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-27 23:05:01] [修正:2011-07-27 23:05:01] [このレビューのURL]

9点 りんごさん

ジャイキリと並んでいいと思うよ
流行の大人向けサッカーマンガです
夢があるし、実践したくなる
なんか読んだだけでちょっとサッカー
上手くなった感覚に陥ります

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-27 00:09:32] [修正:2010-07-14 00:58:44] [このレビューのURL]


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