「pocky285」さんのページ

総レビュー数: 6レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年01月03日

 不老不死の種族オキナガ。オキナガたちを管理する厚労省夜衛管。夜衛管の新人伏木あかりは上司であり、実は500年もののオキナガである竹之内の指示で、88才のオキナガ雪村魁と仕事をすることになる。実はあかりの祖母棗は、オキナガが犯人と思われる連続殺人事件で命を奪われており、あかりにも犯人の魔の手が。
 夜に目を光らせて行動するオキナガ、いつの時代も異質なものに対しては差別が発生する。特にオキナガにしてみれば、普通の人が老いていっても自分達だけはいつまでも変わらない姿。自然と徒党を組むようになる。
 特に竹之内や茜丸は、室町時代から生きているので、なにか550年程度の歴史を身近に感じるような、不思議な感覚になります。
 茜丸のふてぶてしさ、竹之内のクールな強さ。550年もあんな感じで生きてくるのは、大変なはず。不老不死の体を持っても、しっかり自分を持っていないと生きていけないのです。
 この世界観好きだな。別のオキナガの物語を読みたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-09-09 19:09:09] [修正:2017-09-09 19:31:21] [このレビューのURL]