「アトミックレイ」さんのページ

総レビュー数: 2レビュー(全て表示) 最終投稿: 2018年09月02日

この作品は、前作である稀代のクソ作品を払拭するための作品だと思います。

根拠として、主人公が前回の主人公のラストと同じく1浪で大学に入学したことにあります。

どうしても前作のような『レイプ犯の性犯罪正当化』『裏切りバカ女の徹底的擁護』という、おぞましい作品の系統を予感させたのに対し、
今回は『結果的に裏切られるのはヒロイン』というのも根拠として挙げられる。
実際には主人公が裏切ったわけではないのだが、前回のクソ女に対するご都合主義が今回は全く行われないことを予感させた。

なのだが、悪いのはあくまでヒロインに(再)接近した別の男なので、主人公にもヒロインにも落ち度は無い。
それだけに、落ち度の無いヒロインが悲しい思いをするのは少し酷である。

というかこの作品を読んでいて、少し話題が逸れるが、
前作において主人公とヒロインは別れとけばよかったと思う。
裏切り者のクソ女が別れ話を切り出した時でもいいし、ラストの病院で主人公が錯乱状態において分かれる事を決断し、母親に『恋人の裏切りと犯罪被害を暴露』すればよかった。
そうなれば母親は『息子を裏切り、ここまで追い込んだこんな娘と付き合わせたくない!』と思うだろう。

そして主人公は孤独に勉強に励み、努力の成果あって1浪で志望校に合格。
そこで真っ当な娘といい出会いをする。
町中でその娘とデートしている時に裏切り者のクソ女と再会。
無視する主人公、悲しみの表情を向ける裏切りクソ女。そこでラストカット。
そうするべきだったと思う。

前作主人公を引き続き今作の主人公に置き、今回のヒロインをそのままヒロインに置く。
そのほうが絶対に前作を読んで憎悪を覚えた読者は納得したと思う。

とにかく、今回のヒロインは真っ当。
主人公に告白されるも、返事は待って欲しいとその理由をはっきり告げる誠実さは大したものである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-09-02 09:36:22] [修正:2018-09-02 09:36:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

別の漫画にあった
「誰かが痛い(つらい)思いをしてるからって自分は痛くない(つらく)なんて理屈は無い」
というセリフ。
これを作者に、主人公に言わずにいられない作品。

そもそも主人公が、
『危険だからあんな男に気を許すな。現に親友も被害に遭った!』
と注意したのに対しヒロインは、
『私はそんな男に気を許さない!』

と言ったそばから、危険分子が嘘泣きしたら全面的に彼氏を裏切り、嘘までついて『気を許さない男』と密会デート。
のこのこ家まで付いて行って、薬飲まされて裸にされ写真を撮られて脅迫され、散々いたぶられた挙句に屈辱を受け、レイプされる。
その後は主人公に対して暴言を吐き散らし、レイプ犯を賛美する。

ヒロインが救いようが無いバカだが、被害者なのはわかる。
しかし、それは自業自得でしかない。主人公には何の落ち度も無い。
なのに一方的に『もう向こうから別れを切り出させよう』として暴言を吐くことが許されるのか?って話。

主人公はあくまでも『悪いのは自分』という思いに囚われる。
作者はそう仕向けるために、周りがそう追い込ませる。
友人は何故か裏切り者のヒロインを擁護し、主人公の家庭教師の女はヒロインの裏切りに対し一切言及しない。
あくまでも『ヒロインはつらい思いをしている』の一点張りだ。

だが、『主人公も辛い思いをしている』というのを周りが言及し、慰めようとするシーンは皆無だ。全員ヒロインの擁護に回っている。

おかしくないか?

ヒロインはトラウマを負い、睡眠時には悪夢を見た。
ただし、主人公もトラウマを負い、睡眠時に悪夢を見ているんだが・・・?
ヒロインとレイプ犯が自分を罵り侮辱し、笑いながらセックスに興じているという悪夢をだ。
それを負わせたのはレイプ犯であり、再三主人公を侮辱したヒロインのせいである。

しかし話は、
『ヒロインがつらい思いをしているんだから、主人公はヒロインの思うように都合よく行動し発言しろ』
『ただし、主人公がつらい思いをしようとそんなことは知ったことではない!』
の繰り返しだ。

こんな展開でどこに感動を覚えればいい?
気色悪い!

自分が軽はずみな気持ちで恋人や友人や家族を裏切っておきながら、
その裏切りのせいで傷ついた恋人のつらさはどうでもいいなんて。

作者と担当編集は間違いなく脳に異常があったんだなと思う。

身勝手なレイプ犯がそんなに好きなら成年漫画でレイプ漫画でも描いとけ!としか言いようがないゴミ作品でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-09-02 09:16:31] [修正:2018-09-02 09:17:18] [このレビューのURL]

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