「TAK」さんのページ

総レビュー数: 3レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年11月02日

「子供に読ませたい漫画ランキング」というものがあったとしたら、まず間違いなく僕はこの作品をナンバー1に推します。

キャラクターの魅力・ストーリーの面白さ・コマ割などの演出……どれを取っても非の付け所がありません(絵は若干癖がありますが)。

ストーリーは完全に王道であり、こういった作品はともすればご都合主義や単調なバトル漫画に陥りがちですが、まったくそんな気配もなく最後まで面白さを保てているのは、作者の力量が成せる業なのでしょう。

また、この漫画は非常にセリフが上手い。
ここぞというときに脳髄に響くような名台詞を放ってくるのですから、そりゃ涙腺も緩むというものです。

死や性を安易に描けない少年漫画で、ここまで感動できるとは思いませんでした。

ラストは涙無しでは読めない漫画史上に残る屈指の名場面です。
ここを読まないと人生の何割かを損していると、確信を持って断言します。

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[投稿:2006-11-02 23:24:48] [修正:2006-11-02 23:24:48] [このレビューのURL]

正直なところ、漫画・物語としての出来だけで見るなら、多くの方が思っているように、最後のグダグダ感はいただけません。
よって6、7点がせいぜいでしょう。

しかし、リアルタイムで熱狂していた者としては、もはやストーリーがどうとか、漫画としてどうとか、そういう範疇に収まらない作品です。

冷静に考えると7点ぐらいかなと思っていても、手が勝手に10点を入れてしまう。そういう漫画です。

おそらく10点を付けている方は、ドラゴンボールをリアルタイムで楽しんでいた20代以降の方。0〜6点ぐらいの方は、後になって有名だから読んでみたという若い世代の方が多いのではないでしょうか。

なぜあのとき、あんなにハマっていたんだろう。と、考えてもわからないのは、この漫画が評論に書けるような陳腐な魅力ではなく、その時代を生きた者にしか味わえない「何か」を持っていたからだと思います。

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[投稿:2006-11-02 23:12:01] [修正:2006-11-02 23:12:01] [このレビューのURL]

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