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総レビュー数: 2レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年04月17日

この漫画は作者も言うとおり、娯楽漫画というエンターテイメントである。面白ければいいという感じでそれ以外にメッセージ性などは感じられないが、上の通りエンターテイメントとしては良作である。
ドラマを見ているようなコマ割りで臨場感にあふれているし日本の漫画家の中でも指折りの絵のうまさが臨場感を倍増させる。
ただ文字数が少なく、読むほうからしたらすぐ読み終わってしまい漫画をやんだ後の軽い疲労感から来る満足感は少ない。
まあこの漫画でそれを求めるのは間違っているが・・・
とはいえ“読む”漫画ではなく“見る”漫画の頂点に近いこの漫画、見て見て損はない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-04-17 15:39:02] [修正:2007-04-17 15:39:02] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

浦沢漫画には映画館で映画を見ているような臨場感があり、この作品にもそれは健在。
キャラクターの表情、動きなどが事細かに考えられて構成されており、小説では表現しきれい漫画の特性をとてもうまく利用している。
ただ後半部分は本編がほとんどすすまずだらだらでなのは否めない。

ただこの漫画についていっておきたい事がある。
作者の狙いと読者の受け取り方に差が生まれている事である。
この漫画はそもそも「健二」が巨大な宗教組織に立ち向かっていく話であるが、読者の求めているのは「ともだち」の正体は誰かというところに向きすぎている。
正体は誰か?というところばかり見ているとこの作品の面白さは半減する。
どういうところに注目すべきか。
私が思うに人間、それも人間の内面の奥深さが描かれているところに注目すべきである。
上でも記した通りキャラクターの動きが等が事細かに考えられているがそれは一つ一つが人間の内面をあらわしているように見える。
そういうところを意識して呼んだことがある人も読み直してみてはいかがだろうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-04-17 15:27:24] [修正:2007-04-17 15:27:24] [このレビューのURL]

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