「迅狼」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月26日

表紙やオビどおり、内容はほんわかとしたハートフルファンタジーといった感じでしょうか。
とにかく全体としてポジティブ感や可愛らしさで構成している緩いお話です。

前半は悲しみ・憎しみ・疑惑など負の感情を出すようなシーンがスパイス程度にも存在しません。そのためドラマ性やストーリーの起伏が殆ど無く退屈に思う方もいらっしゃるのでは。
しかし後半で新キャラクター・リリララが登場する所からは一変。リリララが抱く疑惑の一人称と作品の緩い雰囲気が相俟って物語は盛り上がりを見せ始めます。
それでもオチのつけ方やラストが当たり障りのないモノだったりするので、全体として話を見れば評価出来る物ではないかも…
リリララ登場からの話の盛り上げ方が達者だった分もったいないなぁってのが個人的な感想です。

絵は美少女系の漫画でよくあるような目の大きな女の子主体になっています。
線の数が少なくてトーン多めなのでのっぺりした感じです。そしてトーンが妙に濃い目な感があり違和感があるので所謂「同人臭い絵」といった印象を受けました。
背景も森や建物の一部しか映らない事が多く、世界観が殆ど見えてきません。また村全域が見渡せたりする構図やキャラの格好に時代的な統一感がなかったりするので想像を掻き立てるような要素が無く、ファンタジー好きにはあまりお勧めできる作品ではないのかも知れません。
ファンタジーとして凝った要素ってのが皆無なんですよね。
シンプルな表紙も相成って全体的に安っぽい感を受けてしまいます。

新人臭い未熟な作品ってのが素直な感想です。
「ひとひら」で作者のファンになった人以外は別に買わなくても良いかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-30 07:38:05] [修正:2007-05-30 07:38:05] [このレビューのURL]

「中二レベル」とカバー裏に書かれている通り、中学時代に行った猥談のごとき下ネタが満載の短編集。
下ネタを扱ったギャグは数多くあれど、この手の下ネタ攻めは新鮮なのでは。
ギャグのタイプとしてはデフォルメを殆ど使わないツッコミ無しのシュール路線です。
またスパイス程度にオタク向けのパロディネタもあります。
個人的にはどの話もかなり笑わせていただきました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-26 13:16:03] [修正:2007-05-26 13:16:03] [このレビューのURL]

タイトルどおり、戦争を題材にしてる作品が数個載っています。
特にお勧めなのが表題の「平和への弾痕」ですね。
日本人の描く戦争モノはどうしても悲劇的な側面やサムライ的な要素が強くなってしまうんですが、
この作品はむしろアメリカ映画の戦争モノに近い。「プラトーン」や「フルメタルジャケット」といった感じでしょうか。
軍上層部に関する憤り、戦友の絆、迫力ある戦闘シーンと凝った銃器描写などなど…
後は「最後の狙撃兵」なんかもお勧めします。

「となりの金ちゃん」以外は非常に濃厚な劇画タッチで描かれています。
それもただ線数が多いだけでなく、確かなデッサン力に支えられている上手い劇画ではないでしょうか。
初期のこち亀よりもずっと濃くてしっかりしている印象がありますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-26 01:49:44] [修正:2007-05-26 01:49:44] [このレビューのURL]

ギャグ王でのお色気担当だった作品。
女性キャラの服が本当によく脱げます。

90年代の作品ではあるものの、お色気シーンはどこか70〜80年代の作品を思わせるものが。
現代の萌えや美少女系とはまた違った感じがしますね。
今日の美少女系漫画にあるような女性の裸で票をとろうとするあざとさが感じられない。
たまに放尿やレズなどマニアックなシチュエーションを扱う事もありますが。

構成は単調。
よく言えば読みやすく、悪く言えばワンパターン。
カメラは殆ど目線の高さで回ってるだけです。
絵もデフォルメの利いているペッタリしたもので、崩れが無い分面白みに欠けると思いました。
ビジュアル嗜好の方には読んでて辛いのではないかと。
絵や構成に関しては児童誌や4コマ漫画のそれを読んでいる感覚に近いかも。
今回5点をつけさせていただいたのは、そういう要素をマイナスとして評価したからです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-26 01:20:02] [修正:2007-05-26 01:20:02] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示