「ちょうあん」さんのページ

話題になっているようなので読んでみました

登場人物達のやってる事は犯罪で
被害者の側を考えると、利己的な登場人物達に
対して批判的に感じたりする
そうせざるをえない環境の人達
いや、環境が人を作るともいえる (だからこそのラストの別れ)
作者の意図が、幸せの基準は貧しさとか豊かさではない…的
な事にとどまればチープな作品となるが、そこにとどまらず
利己的である事自体、人間として自然 本来的な欲求である事
までツッコんでいるので高評価としました
また体裁を根こそぎ削ぎ落とされた登場人物から
発せられる言動は、おそらくそうであろうと
納得のいくものばかりだった

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
親鸞の悪人正機説とダブって読める


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[投稿:2008-08-08 07:33:55] [修正:2008-08-08 07:33:55]