「おいきむ」さんのページ

正直、自転車レースの世界にあまり興味がないのでスルーしてしまいそうですが、つい引き込まれてしまいます。何気に熱く面白いマンガです。

普通の銀行員であった主人公が、けして自分から望んだことではなかったはずですが、仕事用の自転車からロードレース用の自転車に乗り換えたばかりに、今や人生まで乗り換えてしまいそうな状況です。

遠ざかる日常世界と呼応するかのように、幼い一人娘との関係にも変化が生じようとしています。

娘の態度の変化に戸惑いつつも迎えた桜島との勝負の最中、体力の限界に近い状況で突如閃く主人公の娘への思いに、思わす心を揺さぶられました。「子供(ふくの)は宝なんかじゃない!(中略)子供(ふくの)は・・・俺の一部だ。」

悩みを抱えつつも、苦しみもがきながら必死に自分と戦っている状況でしか、つかめとれないものが真理なんだな、とあらためて思わされました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-11 01:20:27] [修正:2010-11-11 01:20:27]