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梶原一騎の原作で、知名度の点において「巨人の星」「あしたのジョー」となんら遜色ない本作だが、「巨人の星」「あしたのジョー」が漫画史上に残る傑作なのに対して、本作は?マークを付けざるを得ない。
プロレスに対する幻想がなくなった現代という状況を差し引いても、抑揚のないストーリーと唐突なラストには、いったいどう反応すればよいのかとまどいを感じる。
敵レスラーも微妙に破天荒で微妙にリアル。実名での登場が多いのだが、それもやはり中途半端。花形、左門、伴、力石、カーロス、ホセのようなキャラクター性も皆無。
結局、現実の佐山が虚構のヒーローを超えたとんでもない存在だったということの確認用にしかならなかった。

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[投稿:2011-06-07 01:04:58] [修正:2011-06-07 01:04:58]

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