「ゆきや」さんのページ

10点 神戸在住

漫画において、人が死ぬ場面に直面した時、ほとんどの漫画家が安易な方向へ逃げがちです。もしくは死そのものを避けようとします。個人の人生に触れた相手がいなくなった時、人はもっと生々しい心理状態を迷走するはずです。
この作品では様々な障害を越える様が丁寧に、決して近道などを模索せずに描かれています。

漫画をエンターテイメントとしてのみ捉えるなら、この作品を楽しめない。しかし、漫画に意義を求めるならこの作品を愛せるのでは。僕はそう思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-14 20:35:59] [修正:2007-06-14 20:35:59]