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藤田作品の持ち味である熱血要素に恋愛要素を合わせたアクション+オペラ作品。
オペラを根底としていていくつかの幕によってストーリーが区切られて話が交わりながら展開されていきます。全43巻ですが伏線は1巻の段階から張られ、また過去の作中の出来事を踏まえた表現が随所に見られ話も奥深いものとなっています。
感想としては全体的に完成度が高くよくここまでまとめ上げたなと思います。最終巻の表紙の背景をあえて菜の花畑にするところとかは流石としか言えません。巻末のカーテンコールも見事です。
大人から子供まで熱を持って読め、読後に涙できる漫画だと思います。30巻辺りで少しだけ話が足踏みするので−1点しましたが名作には違いありません。
余談ですが、藤田氏の短編集である暁の歌と夜の歌を読むと更に本作を楽しめるかもしれません。

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[投稿:2007-08-13 22:14:00] [修正:2007-08-31 07:55:24]

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