あらすじ
寛和三十二年、ヤマタノオロチ伝説息づく未来。
五十年に1度の特別な<天顕祭>の日が近づいていた。咲(さき)は身を隠し、声を潜めてオロチの魔手から必死に逃れようとしていた。鳶の若頭・真中(まなか)はそうとは知らず咲を雇い入れ、一緒に働いていた。
---身の廻りで起こる異変。そしてある日、忽然と消える咲。運命にひきずられるように真中はやがて天顕祭のおぞましい秘密に触れる---。
※サンクチュアリ出版 公式サイトより引用
備考
・この作品の主たるアイデアを思いついたのは、10年ほど前。
・2006年から2007年にかけて、「コミティア」などの創作系即売会で本編4冊、番外編1冊を発表。
・サンクチュアリ出版の編集者が作者に商業出版のオファーを出し、加筆修正をして2008年に出版。
天顕祭のレビュー
10点 くっしいさん
独特のタッチの絵で肌が合わないという方もいるかも知れませんが良作です。
舞台設定も人物造形も良くできています。
読後感は爽やかで、映画の様な漫画です。
「蟲師」を好む人は楽しめるのではないかと思います。
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[投稿:2009-04-04 15:40:18] [修正:2009-04-04 15:41:02] [このレビューのURL]
9点 橙木犀さん
購入に踏み切ったきっかけは、帯の推薦文を児童文学作家の上橋菜穂子さんが書いていたから。
でも、読み始めてすぐに「ああ、買って本当に良かった〜!」としみじみ思いました。
読みやすい作品とは言い難いですが、何度も繰り返し読むことでとことん魅力に浸ることが出来ると思います。
筆タッチで描かれた、生々しい大蛇や幻想的でありながらどこか畏れを感じさせる夢の世界。そして鳶の若頭の真中とヒロインの咲の強い絆が、この作品の素晴らしさだと思います。
特に私は、序盤から終盤にかけて様々な表情を見せる真中が、イイ男だな〜と思いながら読んでいました(笑)
頼りがいのある気の良い若頭の面やちょっと凄みを感じさせるとき、荒んでいた若い頃まであって、読んでいて咲が少し羨ましくなってしまいました(^^)
でも、咲ちゃんも可愛らしくて大好きですよ!
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[投稿:2009-01-14 15:41:35] [修正:2009-01-19 07:54:33] [このレビューのURL]