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3.66点(レビュー数:9人)

作者江川達也

巻数10巻 (完結)

連載誌スーパージャンプ:1992年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:31:56

あらすじ 主人公、大江錦太郎は、東京大学に入学するも、机の上だけの勉強では本当の勉強にはならないと、大学を自主退学。その後は真の「お勉強」をする為に自転車で日本中を旅し、その先々で知り合った人達と触れ合い、時に騙され、罵倒されながらも彼らを軽蔑することなく、救済の手を差し伸べていく。そして学んだことを「お勉強ノート」に事細かに記していく。ところが、ある街でおでんの屋台を営んでいる時に知り合った青年、晴彦の悩みを聞いた事で、ある組織の陰謀に巻き込まれていくこととなる。その組織のトップは嘗ての大学時代のクラスメイト、金剛寺であった。

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この漫画のレビュー

2点 朔太さん

かなり前に、江川達也氏ご本人をNHKのドキュメンタリーで
視聴した記憶がある。
豪邸にお住みになっておられて、沢山のアシスタントとは
別の個室でネームに取り組まれていた。
風体は街にあってはホームレスのような芸術家風のスゴイ
売れっ子の作家さんだなあ、という印象だけ残った。
青年誌で数々のヒットを生み出されていた。

改めて1990年代の本作品を読み返すと、常軌を逸したバブル
時代の匂いを強く感じた。
こんな内容の作品が、多くの若者に本当に支持されたのだろうか。
単なるエロではなく、社会風刺的なエロと美しい描画は
一読の価値があるのは認めよう。
煎じ詰めれば、表層的な成功を収めた富裕層への批評漫画と
いうことだろうか。
善意的な解釈をすればそうなるが、半分は皮肉だ。

バブルが去ると、江川氏の凋落は始まり、単なる迷走作家の
烙印を押されてしまっているらしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-05-12 22:04:22] [修正:2022-05-12 22:04:22]

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