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6.95点(レビュー数:20人)

作者臼井儀人

巻数50巻 (未完終了)

連載誌まんがタウン:1990年~ / 双葉社

更新時刻 2011-01-12 13:07:23

あらすじ 5歳の幼稚園児、野原しんのすけの日常を描くハートフルお下劣ギャグ漫画。

備考 「週刊Weekly漫画アクション」で連載開始され、2000年から「まんがタウン」に移籍。そのほか「まんがタウンオリジナル」「jourすてきな主婦たち」でも連載されていた。
2009年に作者が死去したため未完のまま終了したが、2010年からアシスタントらにより『新クレヨンしんちゃん』のタイトルで連載を再開している。

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この漫画のレビュー

7点 十歩神拳さん

良くも悪くもアニメ化による読者層の変化に影響を受けて徐々に丸くなっていった作品。

個人的にはアニメの影響を受けずフリーダムに展開していた、序盤の「不気味な5歳児」なしんちゃんや、やたら無表情なシロ、脇に徹するひろし、むやみなオカマ率の高さや書店の人のブロックサインが特に大好きですが、ひまわり誕生後の「兄としての自覚」が芽生え始めたあたりのしんちゃんの変化も見てて面白いです。

アニメ版が原作に及ぼした影響として、アニメの人気の上昇に伴い原作の下ネタやギャグの過激度をセーブさせてしまった気がする一方、アニメのスタッフ(特に初期のスタッフ)のこだわりとセンスで、原作に劣らない面白さを保ったまま超人気作にしてくれたのはまさに偉業としか言いようがないと思います。

というかアニメを放映してくてくれなければ私を含めてこの作品の面白さに触れることすらできなかった人もたくさんいたことでしょう。

そもそもアクション仮面やカンタムロボに対してのイメージって半分以上はアニメ版によって植えつけられたものだと思うし、ぶりぶりざえもんは真っ先にあの声と無駄な動きが思い浮かびますし・・・

そんな素晴らしいアニメだったからこそ、劇場版では臼井犠人自らが出演し熱唱するほど、原作とアニメが良い関係にあったのでしょう(映像化した自分の作品に不満を持つ原作者も結構多いみたいですし)。

そう考えるとクレヨンしんちゃんってアニメと漫画が二人三脚で作り上げた作品だと思いますし、あの時間帯で人気を獲得した以上、PTAの苦情やアニメの規制の影響で原作がパワーダウンするのも致し方ないのかななんて思います(これらが作品のパワーを奪うほどの影響量があるということ自体は腹立たしいですが)。

ただ、ここ数年のアニメ版スタッフからは原作を面白く映像化する気が感じられず、原作者や声優陣のやる気を根こそぎ奪い取っている気がするのは私だけでしょうか。

現在の漫画版の作者にはこの流れを断ち切ってほしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-22 02:59:45] [修正:2011-06-22 03:14:34]

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