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8点(レビュー数:1人)

作者わらいなく

巻数13巻 (完結)

連載誌月刊COMICリュウ:2011年~ / 徳間書店

更新時刻 2017-03-06 23:39:17

あらすじ 40年ほど前から新生児に獣人種が混ざり始め、人類種と共存している架空の1950年代、アメリカ。5年に渡ってニューホープ・ロックヴィル市の平和を無償で守っていた超人キーマンが、ある日突然、何者かに殺害される。キーマン殺害の犯人を追っていたロックヴィル市警のアレックス・レックス警部は、「Dr.ネクロ」を名乗る少女と出会う。それは、殺害されたキーマンの屍体に刻まれた名前と一致していた。

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この漫画のレビュー

8点 gundam22vさん

謎、バトル、エロやエグさありのダークファンタジー作品。掲載誌のこともあって、知名度は高くないですが秀作だと思います。高画力でアメコミ風を取り入れた日本寄り融合絵は独特で最も魅力を感じました(バトルが若干見辛いところもあるがこの手の絵にしてはマシな方)。キャラデザも癖が少なくて獣人キャラに嫌味がなく、女性キャラはかわいい。レトロなアメリカ世界観、謎を振りまく話にも引きつけられ、キャラも立っていて特に獣人主人公アレックス刑事の格好良さは特徴的。賑やかし要員に見えたピートが第二主人公的成長を遂げたのも良かったです。

一方でやや難解な二重螺旋をテーマにしたダークファンタジーがほぼ全てなので、刑事である主人公が主体的に捜査するというよりもほぼ振り回される格好だったこと、ヒロインのネクロや関係者が責任をとったとはいえラスボスに転嫁出来ない身勝手な罪が重すぎたこと(よって結末のカタルシスが弱い)、核になって行く獣人差別問題が序盤には感じにくく、終盤の展開がやや唐突に感じたところなど不満点もありました。

しかし、全体として謎や話をしっかり解決して終わったことをはじめ長所が大きく勝ったという印象です。独特かつ一気読み向きの作品なので、未読の人には最近完結した今こそおすすめしたい作品かなと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-06-03 17:58:13] [修正:2017-06-03 17:59:33]

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