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9点(レビュー数:1人)

作者タイム涼介

巻数5巻 (完結)

連載誌くらげバンチ:2016年~ / 新潮社

更新時刻 2024-11-30 10:03:19

あらすじ その日、江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。「私、妊娠しました」。終活、そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。

備考 WEBコミックサイト『くらげバンチ』(新潮社)にて2016年9月23日から2018年まで、『コミックバンチweb』(新潮社)に移籍して同年4月から6月まで連載。第21回(2018年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品。

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この漫画のレビュー

9点 朔太さん

70歳の超高齢出産をテーマにしており、ちょっとそれはSFでしょう
という最初の印象から始まります。
老人が慣れない出産、子育てであたふたと奮闘する内容かと想像しますよね。
まあ、当然それもあるのですが、新しい生命が誕生する意味、それが人間に
与える希望について、描かれています。

生きては死に、また生まれる人間の営みの繰り返しが無駄に思える日々も
誰しもありますよね。
どんな生物もその繰り返しで生をつないでいるのと、人間も変わらないんだと。
でも、それは意味のないことではないのかと、ちょっと思い直させてくれる作品ですね。
高齢者の出産・育児が、人生の価値の再発見につながるなんて、少しも思わ
なかったもので、意表を突かれたようなサプライズでした。

最後に、作品中のセリフを一つ抜粋します。子育ての極意かと思ったもので。
母「わたしは何を焦っているのだろう。勝手にゴールを決めて、必死に一日を
  終わらせようとして。それはこの子の今より大切なことかしら。
  ときどき忘れそうになるけど、私たちはこの瞬間を望んでいた・・。
  ずっとずっと昔から・・。」

これから子育てを始める人にも読んでほしい良作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-11-30 10:11:33] [修正:2024-11-30 10:11:33]

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