この漫画のレビュー
2点 鋼鉄くらげさん
「パンをモチーフにした料理バトル」というワンパターンのストーリー展開から最後まで抜け出せなった作品です。
新人戦、モナコカップまでは面白かったと思います。しかし、焼きたて25以降はヒドいものでした。正直もう読む気は無く、本誌で流し読みをする程度でした。
何よりヒドいのが、主人公がパンの道を目指すきっかけとなった憧れの人物、霧崎雄一が自分のパンを食べて人格が変わり、悪者になったという設定です。
これは完全に読者を馬鹿にしていると思います。いくらなんでもそれは無いだろと。せめて、東京で憧れのパン職人を目指してやってきたが、高みを目指す方法を間違えて、人間が歪んでいってしまい、今の人物になってしまった。そして、そうなった本人を救えるのは、かつて自分が夢を与えた主人公が作る「ジャぱん」なんだと。まだそれなら分かりますが、パンに責任転嫁するとは…、この設定は本当にヒドかったと思います。
そういう、主人公が、歪んでしまったおじさんを救う所が見たかったのに、完全に期待外れな作品となってしまいました。
いみじくも物語の途中で主人公が言っていたように、どんなに旨いものでも長く食べ続けていれば、必ず飽きます。だから日々旨いものに改良を重ねていかなければならないというのに、作者本人がそれを忘れてしまってはどうしようもありません。
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[投稿:2007-12-02 20:53:36] [修正:2007-12-02 20:53:36]