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7.66点(レビュー数:3人)

作者手塚治虫

巻数2巻 (完結)

連載誌漫画少年:1950年~ / 学童社

更新時刻 2009-11-25 06:40:18

あらすじ アフリカの奥地、今そこに白いライオンの王パンジャに息子レオが生まれようとしていた。ジャングルに入り込んだ人間に殺されてしまうパンジャ。王を亡くしたジャングルだが、レオを新たなる王として立ち上がらせる。

備考 学童社の2巻では完結せずに、その後サンデーコミックスで完結させています。
また、様々な出版社や雑誌から発表されているので、連載開始年や巻数などは最初に連載が始まった学童社のものを載せました。

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この漫画のレビュー

子供の頃にアニメを見ていて、ジャングルの弱肉強食や動物たちの楽しい暮らしを描いた物語だと思っていた。最近になってしっかり読む機会があったので改めて感想を。
この作品は、動物ものの定番である動物同士の争いと、人間による略奪行為だけに終わらない。レオは弱肉強食のジャングルにおいて、動物同士で争わない平和な世界を作る。それだけではなく、人間と交流をすることにより、言葉を勉強してより人間を知ろうとするのである。
動物同士で平和に暮らすために、家を作ったり、畑を耕したり、物々交換をしたりと、とても人間的な暮らしをジャングルに持ち込んだのだ。人間は本来弱肉強食の世界での頂点であり、ジャングルを侵略したり、動物園に売ろうとする人間たちはジャングルの動物たちにとっては敵であるのに、その人間からもいろいろと学んで良い部分を取り入れるのである。
この物語のもう一つの大筋である、人間同士の醜いムーンストーン
争いと比べると、人間たちのほうがよほど醜く映る。
このように、子供の頃には気づかなったことを、大人になってまた読んでみたら気づくことがある。子供が動物ものとして楽しめるほかに、大人が読んでも楽しめる漫画である。
今の漫画に慣れていると、コマ数が多く多少読みづらいところもあるが、手塚漫画の代表作の1つとして、ぜひ読んでおきたい漫画である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-05 21:16:04] [修正:2013-07-05 21:16:04]

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