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7.16点(レビュー数:6人)

作者藤栄道彦

原作いしぜきひでゆき

巻数21巻 (完結)

連載誌週刊コミックバンチ:2003年~ / 新潮社

更新時刻 2009-11-25 06:40:50

あらすじ 就職氷河期のさなか、クインシーホテルに就職した川口涼子。「コンシェルジュ」という職につき、お客の無理な注文に右往左往する毎日。その中でもチーフコンシェルジュの最上拝は「お客様のご要望とあらば」と奇跡を繰り広げる。コンシェルジュ─それは現代の魔法使い。

備考 第2部「コンシェルジュ プラチナム」に続く。

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この漫画のレビュー

7点 southさん

(18巻まで読了)
コンシェルジュとは、ホテルにおける全般的なサービス係のことで「どんな要望にもNOとは言わない」のがモットーである。
ホテルを題材にした漫画というと石ノ森章太郎作の「HOTEL」がまず頭に浮かぶが、この作品もそれに劣らず楽しめた。

就職氷河期世代の主人公がようやく得た内定先である「クインシーホテル」で、コンシェルジュという摩訶不思議な職の魅力にとりつかれていく話である。
「パーティー参加者数百人のプロフィールと顔を暗記する」「宿泊客がどうしても会いたい人を写真一枚を基に見つけ出す」といった、凡そ叶えられそうもない無理難題を努力と人脈で解決していくさまには、一種痛快さを感じる。
物語もヒューマンドラマといった感じでホテルを中心に織りなされるお話の数々がとても面白い。
ビジネスホテルにしか泊まったことのない身としては、なるほど高いホテルはそれだけ気を遣っているのだな、と思わされることもしばしば(実際にこの漫画の通りなのかは知りませんが)。

残念なのは、話が進むにつれて「真のコンシェルジュ」を主人公が追求する話に主軸が移っていってしまい、ヒューマンドラマの要素が少しだけ薄まってきてしまったこと。
個人的に期待していた鬼塚さんと漫画家有明の恋愛話も、有明のほうが妙な領域に達し始めちゃってどうなることやら・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-28 13:00:12] [修正:2010-08-28 13:01:34]

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