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7.25点(レビュー数:28人)

作者森薫

巻数10巻 (完結)

連載誌コミックビーム:2001年~ / エンターブレイン

更新時刻 2012-01-19 13:33:49

あらすじ 19世紀末、ロンドン。貴族の青年ウィリアムはメイドとして働く使用人エマに恋をした。しかし幸せだった時間は、あまりにも短かかった……!! 
新鋭・森薫が描く、英国ヴィクトリア朝を舞台に、貴族と使用人との身分違いの恋。大人気、伝統と革新のブリティッシュロマンス!!

備考 「エマ」本編は7巻にて完結。8巻以降は「エマ」に登場するキャラクター達による「番外編」によって構成される。
2005年と2007年に『英國戀物語エマ』『英國戀物語エマ 第二幕』のタイトルでそれぞれアニメ化。
平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

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この漫画のレビュー

7点 dollboxさん

「メイドLOVE」この一言に尽きます。

読めばわかりますが、主役でメイドのエマの、仕草や仕事の描写が異常なくらい細かい。
舞台である19世紀末のイギリスの時代背景もあり、どれをとっても、よりメイドを表現するために描き込まれてます。
食器、建築物、衣服、家具、壁紙の柄、家柄etc
レースひとつ見ても、作者の細かいこだわりがこれでもかと言うほど伺えます。
あの描き込みはありえない。
「メイドLOVE」おそるべし。

ストーリーのほうは至って真面目な古典的恋愛物語。
「身分の違う叶わぬ恋」を愛情込めて丁寧に丁寧に描いておられます。
1〜3巻までの展開はちょっと淡々としていて退屈な部分があるものの、4巻以降は画力の急成長に加え、修羅場連続の展開に緊張。
この作品は最初から結末がわかっているからこそ、二人の想いがより強調されて伝わってきます。
それがもっともドラマチックに演出された五巻での再会シーンは、漫画史に残る美しい名場面だと勝手に思っています。

長く続いたこの作品もついに終わりを迎えました。
まだまだ問題は山積みですが、最終回のエマとウィリ坊ちゃんの表情を見て安心しました。
よかったよかった。

メイドに興味がある人も、そうでもない人も是非読んでみてはいかがでしょう。
萌え漫画じゃございませんことよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-06 23:50:08] [修正:2006-01-06 23:50:08]

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