ホーム > 少女漫画 > LaLa > パッション・パレード 朱鷺色三角☆II

7点(レビュー数:3人)

作者樹なつみ

巻数6巻 (完結)

連載誌LaLa:1987年~ / 白泉社

更新時刻 2009-11-25 00:44:03

あらすじ バスケでは日本で並ぶ者がいない超高校級プレイヤー・霖(りん)は、アメリカの名コーチにスカウトされ、アメリカ西海岸のハイスクールにバスケ留学する。そこで霖を待ち受けていたのは、文化の違い、人種の違い、蔓延するドラッグ、そしてバスケの実力の違いだった……。
 

備考 「朱鷺色三角」の続編。
 

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この漫画のレビュー

7点 とろっちさん

前作「朱鷺色三角」はころころ話の変わる作品でしたが、その続編であるこの作品も
またガラッと話が変わり、舞台をアメリカに移します。
そこで繰り広げられるのは、青春バスケストーリー。

この時代の少女漫画をリアルタイムで体験したわけではないですが、いろいろと読んでいると、
アメリカ(特に西海岸)が舞台のもの、もしくは話の根幹に絡んでくるものがかなり多い気がします。
何か憧れのようなものが強かった時代なのでしょうか。

そんな作品群の中でもこの作品はかなり秀逸だと思います。
くさい表現になってしまいますが、友情、孤独、恋愛、バスケ、人種、学校生活、ドラッグ、挫折、努力、
そういうものが、全部ごちゃ混ぜになりながらもうまくまとまり、絶妙のバランスで描かれています。
そして雲の上の存在だったキングとの対峙。 キング自身も気付かなかった本心。

日本の高校生がアメリカの、それも一流の高校生たちにバスケで勝負する、なんて今の時代でも
超無謀ですが、この漫画(というか霖)には、不思議とそれを納得させられてしまう力があります。
作者の力量でしょうね。

この作品は素直に面白かったです。
前作もそうでしたが主要キャラがほぼ男性であり、主に男性視点で描かれた珍しい少女漫画なので、
男性にも読みやすくてお薦めです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-30 01:40:32] [修正:2010-10-30 01:42:43]

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