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6.2点(レビュー数:5人)

作者岡崎二郎

巻数6巻 (完結)

連載誌ビッグコミックオリジナル:1990年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:27:33

あらすじ 超常現象、ファンタジー、SF、ミステリー………あっと驚かされたり、ホロリとさせられたり。
多様な人間模様と不思議な人生に出会える“岡崎ワールド”!
(小学館紹介文より)

*備考::『トワイライトミュージアム』の作品も収録し、アフター0をジャンル別に収録しなおした「アフター0著者再編集版・全10巻」もあります。

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この漫画のレビュー

基本的に一話完結でまとめられたオムニバス形式のSF短編集。
単に土台となっているSFに限らず生物、医生理、歴史、果ては宗教哲学に至るまで
非常に幅広いジャンルの知識を取り入れて、ショートショートとしてまとめ上げている。
しかしなによりもその見識の広さが充分に生かされたストーリーとアイディアセンスが
素晴らしい。専門知識が多分に入っているとはいえ、デフォルメされた
かわいらしい画風と、小学生でも理解できるぐらいに極力噛み砕かれた
わかり易いストーリーにより万人に受け入れられる内容に仕上がっており、
さながら星新一の小説を読んでいるような印象を受ける。

ただその平易さゆえ漫画にインパクトを求める人にはかなり薄味に感じるだろうし、
また童話性においても所々にみられる訓話的なメッセージなどが鼻につく人も
いるかもしれない。あと個人的に中編の「大いなる眠り子」シリーズは
オムニバスに比べると少し面白みに欠けるかな?

絵本が好き、もっと言うと藤子F不二夫の描くファンタジー
(SF短編集のようなブラックさでは無く、その世界観)が好きな人、
そして何より理科嫌いの人に科学の面白さを伝えるのに向いている作品。

現在でも手に入る旧版のコミックスも内容が同じだが、「トワイライトミュージアム」
に掲載された作品も非常に読み応えがあるものばかりなので、読むとしたら
これらが一緒に収録された再編集版がいいと思われる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-02 01:47:23] [修正:2008-08-09 14:12:22]

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