あらすじ
家庭は極貧で、ろくでなしの父親は蒸発。貧しいながらも懸命に生きてきた風太郎にとって、心の支えとなっていたのは、優しい母親と風太郎に温かく接する近所の青年であった。しかし、治療費が払えない母は病死、自暴自棄になった風太郎は盗みに走り、それを咎めた青年を手にかけてしまう。
それを機に、風太郎の考えは大きく変わる。「銭があればいいのか」。風太郎は生まれ故郷を飛び出して成長し、偶然を装って大企業の社長一家に取り入り、陰で金銭の為に殺人を繰り返すこととなる。遂には、社長一家を死に追い込み、企業の乗っ取りに成功して、政界進出をも狙う。しかし、栄耀栄華を極めた風太郎は、誰もが予期せぬ末路を辿ることになる・・・。
備考
1970年、実写映画化。
2009年、日本テレビ系列でテレビドラマ化。
この漫画のレビュー
10点 nacc0702さん
風太郎へ
風太郎、お母さんが死んだのはあなたのせいではないんだよ。
お母さんが死んだのはあなたにお金がなかったからでも、
力がなかったからでもない、ただ寿命…運命も含めて寿命
だったんだよ。
だからもう自分を責めるのはおよしなさい。
みんなが風太郎をいじめるからと、あなた自身が
あなたをいじめる必要はないんだよ。
それでも信じたいんだね、お母さんはお金さえあれば
生きていたと。
ありがとう、その風太郎の気持ち、思いやり、愛情こそが
だれが大金を積んでも買えないものだね。
あらあら、こっちへくるの?
まあ、雲の上から地上で苦しむ人間を二人で眺める
のも悪くないかもねえ。あなたの選ぶ道なら、
反対しないよ。
風太郎と一緒に寝るのは久しぶりだね…
お母さんの気持ちでこの漫画を読みました。
胸がえぐられました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-08-20 06:50:19] [修正:2013-08-20 06:50:19]