ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングジャンプ > 栄光なき天才たち

8.4点(レビュー数:5人)

作者森田信吾

原作伊藤智義

巻数17巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:1986年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 00:45:19

あらすじ 戦後、日本中を熱狂させた一人の男がいた―水泳界最高のスーパースター・古橋廣之進、人種差別にあいながらも大リーグ入りを果たした伝説の投手・サチェル・ペイジ…ほか表舞台に出なかった偉人伝。

シェア
Check

この漫画のレビュー

9点 臼井健士さん

偉人たちの伝記漫画です。但し、一般的にはあまり知られてはいない人物にスポットを当てて、
業績と現代における評価が必ずしも一致するものではないということを教えてくれる良作です。

偉人の伝記って小さい頃から触れる機会が多いと思う
・エジソン
・ヘレン・ケラー
・ベートーベン
・野口英世

そういった人物の伝記は子供向け漫画でも何冊も出版されていて、多くの子供が読んでいることだと思う。
けれど、その選定基準については実際のところ「曖昧」だと思う。
何故、この人物が選ばれて他の人物が選ばれていないのか?
文部省や政府の後押しがあるかないかが基準なら、選定に偏りが出るのも至極当然かと思います。

また偉人たちは皆、素晴らしい業績を上げて「富」や「名誉」を独占した幸福な人生だと思うのは早計。
彼等もまた「ひとりの人間」でしかなく、多くの人間が自身の理想と思い通りにならない現実とのギャップに苦しんでいます。

大人になった今でこそ気が付くのですが、伝記ってむしろ子供より大人が読んだほうが学ぶことが多いかと思うのです。
人生の様々な困難を乗り越えていくための知恵やヒントが隠されていることが多く、さらに波乱に満ちた生涯を知ることで
「並みの物語」などよりも遥かに多くの感じることがある。

「心に響く」って、つまりはこの漫画のようなものを言うのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-08 08:30:47] [修正:2012-01-08 08:30:47]

栄光なき天才たちと同じ作者の漫画

森田信吾の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングジャンプの情報をもっと見る