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7.83点(レビュー数:6人)

作者久正人

巻数7巻 (完結)

連載誌月刊マガジンZ:2007年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 00:46:06

あらすじ 恐竜は絶滅していなかった。白亜紀末期の大絶滅を生き残り、直立二足歩行に進化した恐竜達は、独自の技術と能力によって歴史の裏舞台に暗躍していた。 元英国情報部のリリー・アプリコットは、任務の途中出会ったオヴィラプトルのサバタにスカウトされ、結社「イフの城」のメンバーとなる。 イフの城の目的は「明日を救う」こと。十九世紀末の世界各地を舞台に、リリーとサバタのコンビが恐竜絡みの事件に臨む。

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この漫画のレビュー

10点 BuBuさん

絶滅したと思われていた恐竜が生き残り続けていて、しかも二足歩行し人間的な進化を遂げていた!
という大胆な設定を舞台にして
人間の女リリーと恐竜の男サバタのコンビが、
時には悪人を相手に時には悪恐竜を相手に銃と酒瓶持って舞い踊る、
そんな漫画です。

まず設定の活かし方が上手過ぎです。
時代背景としては十九世紀あたりを描いているのですが、
その当時の著名人たちが実は恐竜だったら一体どうだったのか、どうであるのか、どうなるのか。
トコトン話を作っていて、大胆な世界観にも関わらず引き込まれる一方です。

また政治や宗教、その当時の発明まで幅広く多くのことに触れながらも
それら全てはアクションシーンのため!とでも言わんばかりの
爽快さ極まるバトルシーンは見物。
特にサバタのクールながらも熱いガンアクションはカッコよすぎです。

全体的にクールで皮肉の利いた雰囲気がアメリカ映画っぽさを醸しだしています。
ブラックラグーンみたいな感じですね。あそこまで俗っぽくないけど。
そんな雰囲気が内容と相まって、とても魅力的な漫画だと思います。

絵(画風)が独特です。
影を描いている感じだと言うと分かりやすいでしょうか。
最初のうちは読みにくいかも知れませんが、慣れると癖になりそうです。
影(と光)だけで顔の表情から筋肉の隆隆とした様、女性の肉付きの柔らかさまで表現していて凄いの一言。

7巻で若干打ち切りっぽく終わってしまったのが残念です。
個人的には「有翼の蛇」との決着が着くまでやって欲しかったと思います。

カッコよすぎ、面白すぎ。
恐竜好きな人、歴史好きな人がすっごい気に入ると思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-02-19 23:35:05] [修正:2009-02-19 23:35:05]

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