ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングジャンプ > エルフェンリート

5.89点(レビュー数:38人)

作者岡本倫

巻数12巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2002年~ / 集英社

更新時刻 2011-01-18 06:06:01

あらすじ 少女の姿をした突然変異体・「にゅう」。研究施設を破壊して脱走した「にゅう」には、無差別に殺戮を繰り返す残虐さと、言葉も解さない幼児性の2つの面があった。「にゅう」と偶然出会い、かくまうようになったコウタとユカの運命は…。

備考 2004年にAT-Xにてテレビアニメ化、翌2005年には一部残虐シーンをカットした地上波版がUHF系局にて放送された。

シェア
Check

この漫画のレビュー

9点 bookandbookさん

ささやかな暖かさを求めた孤独な小さな少女に与えられたのは、人を滅ぼし、世界を滅ぼす力・・・
なんて泣かされる物語なんだろう。人恋しさ、寂しさが痛々しいほど伝わってくる作品です。最後まで読み終わるまで何回泣かされたかわかりません。

最初のうちは絵がヘタですが、巻を追う毎にだんだんと画力は上がっていきます。ビジュアル最優先なら見るべきではありません。かわいい萌え絵調でありながら、目に見えない力で人を殺してしまうヒロイン。そのギャップは衝撃です。しかし、それに目がくらむと、人を驚かすだけの萌えグロ作品に見えてしまうことでしょう。しかし、物語が進むと、なぜ彼女が平然とその力で人を殺すようになったか、どうしてそこまで追いつめられてしまったか、悲しい物語が徐々に姿を現してきます。かわいいキャラ達による軽いエロもまじえた和む萌えラブコメディと、いつ誰が殺されるかわからない人類滅亡も絡むサスペンス。水と油のように混じり合わないはずの両者が同時に存在している作品でもあります。そして、ページをめくっていくうちに、予想のできない展開の連続に魅力されることでしょう。

世界を滅ぼす力を持ったヒロインの寂しさ、そして物語に登場する行き場を失った少女達・・・そんな彼女達を包む無垢な暖かさに心打たれます。許されざる者の悲劇を語る胸を打つ悲しいストーリーは、最近心を動かす作品に出会ってなかった人にぜひ読んでいただきたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-13 14:16:48] [修正:2007-12-15 12:01:40]

エルフェンリートと同じ作者の漫画

岡本倫の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングジャンプの情報をもっと見る