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7.6点(レビュー数:5人)

作者C.H.LINE

原作太田垣康男

巻数10巻 (完結)

連載誌ヤングガンガン:2008年~ / スクウェア・エニックス

更新時刻 2010-01-08 15:21:02

あらすじ 格好いい戦争など、ありはしない。それはおぞましく、惨たらしく、そしてあっけなく…。戦渦に転がる真実の欠片をあぶり出す戦場オムニバス。

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この漫画のレビュー

7点 はぼたんさん

日常の中の戦争と戦争の中の日常を色濃く描いてる作品だと思います。

近未来の架空の島で起こった戦争を、ほぼ全編にわたり登場するフリーカメラマン犬塚と様々なキャラの視点で描いた短編集で、とにかく読みやすい。そのなかでも、凄惨な展開の後のちょっとホッとするラストの「楽園の果実」と、そのまったく逆の「Unlucky Day」は個人的に引き付けられました。また、出てくる兵器の数々が決してスーパーロボではなく、使い捨てに近い兵器の一つにすぎないことも「らしさ」のいい味付けになっていると思います。

ただ一部を除き私には感情移入できるキャラがほとんど出てきません。戦争の日常がリアルに描かれているのでしょうが、なんとなく想像はできても日常の中の戦争を自分の中で理解・咀嚼できてないことと、また登場人物の多くが個性が強すぎ、こういった設定の状況ではそうならざるを得ないとしてもエゴイスティックな人物だと感じさせるからかもしれません。特に第一話の「戦場の透明人間」ではそれを強く感じました。
ここが自分としては面白いマンガだと思うのに、何か違和感を感じる部分なのかもしれません。

凄惨なシーンときわどい性描写はかなり読者を選ぶと思いますが、ある程度の大人の自制心を持つ方が見れば面白い作品だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-02 23:28:38] [修正:2010-09-03 21:43:14]

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