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7.18点(レビュー数:27人)

作者鳥山明

巻数18巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1980年~ / 集英社

更新時刻 2011-01-12 13:10:47

あらすじ 天才科学者(?)の則巻千兵衛が作った人間型ロボット・アラレちゃんが暴れまくるパワフルGAGワールド! ペンギン村を舞台に、個性あふれるキャラクター達が続々登場!

備考 1981年に『Dr.スランプ アラレちゃん』、1997年に『ドクタースランプ』として2度にわたってテレビアニメ化された。

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この漫画のレビュー

小学生時代以来の一気読み。28年前にこの作品を世に出した鳥山明は天才でしょう。

今読んでも感心するのは、独特の世界観と、キャラの豊富さ、アイデアの豊かさ。ネタは中盤以降は焼きなおし、焼き増し的なものが増えてくるが、もともと短編も想定していたという狭い設定の中で、よくぞ5年も描き続けたと思う。加えてメカの描写の細かさや独特さは、現代でも見ていて楽しくなる。

終盤は「ドラゴンボール」の布石っぽい話もあり、まさに本作で「鳥山明」という作者が誕生し、本作を通してストーリー漫画家へ踏み出していった成長の過程がよくわかる。特に中盤以降は一話完結が減って数話にまたがる話が中心となり、作者が「こんな作品が描きたい」とアイデアをめぐらせていたことがひしひしと伝わる。続けてドラゴンボールも読みたいところです。

もうひとつ、改めて読み返して気づいたのは、その画力の完成度だ。大作家の連載デビュー作というのは、1巻と中盤以降ではキャラの絵がかなり変化していることが多いが、本作ではそのあたりの「崩れ」はほとんどない。デビュー時から画力はほぼ完成されていたのだろう。完全脱帽だ。


それにしても、あれだけブームになったアラレちゃんも、単行本は全18巻しかなかったのね。自分世代としては、それが今更ながら意外でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-12-03 22:29:08] [修正:2008-12-03 22:29:08]

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