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7点(レビュー数:3人)

作者いわしげ孝

巻数15巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1988年~ / 小学館

更新時刻 2010-06-19 20:52:46

あらすじ 日本の管理教育に疑問を抱き、高校を退学させられてしまった主人公・柴田ハルは、理想の学校を創る、という夢を実現させるために4人の仲間と日本を脱出。南米大陸の伝説の黄金郷・エルドラドを探しに行くが……。異国の地で少年少女たちをさまざまなアドベンチャーが待ち受ける!

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この漫画のレビュー

6点 kikiさん

色々なことが詰まっている作品だと思います。
基本は主人公柴田ハルくんの成長物語だと思います。

最初の校則問題うんぬんは今の時代では考えられない程の厳しさで
(ってか夜に生徒の家に奇襲をかけてくるって先生達の労働時間は
どうなってるのか?今なら頭オカシイんじゃないのってぐらいの
熱心さです)、あの時代に学生だった人達には共感と懐かしさが
生じます。ってかあそこまで厳しい高校ってあったの?

校則問題から始まって、TV業界で少しもまれ、ペルーに渡り、ペルーで
砂金とりをし、マフィヤとも揉め、そして運命のエルドラドへと
高校生が2年弱で怒涛の体験をしていくのは面白いです。

そして様々な体験や、人からの言葉によって自分の価値観を激しく
ゆさぶられ、徐々に成長していくハル。
なんていいうか大人になって読むとハルには「親のこともちゃんと
考えろよ」とか「状況ちゃんとみてる?」とか色々言いたくなっ
ちゃうんだけど、思春期のおさまりきらない感情をよく描けていると
思います。

最後のエルドラドのエピソードは、あんなに正夢やデジャブとかで
導かれてたにしては壮大さにやや欠け、ハルが導かれた理由が
明らかにされなかったのは残念かな。
ピメンタ畑の笹山さんとの会話の方がズッシリときました。
ペルーでの日系人の現実(20年前の話だから変わってはいるで
しょうけど)を知ることができて興味深かったです。

個人的にはペルーがこんなにドーンと舞台になった漫画ってないと
思うので、ペルー好きならオススメ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-16 15:47:34] [修正:2012-08-22 01:35:07]

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