あらすじ
小さな一軒家で仲良く暮らす母娘・スウとのんのん。スウや2人を取り巻く心優しき人々の愛情をいっぱいに受けて、のんのんは天真爛漫に成長していく。
未婚の母と幼い一人娘とのほのぼのとした心の交流と成長を描いた作品。
備考
初出は『Monthly Kiss』1993年1月号。以後、『mimi Carnival』『Monthly Kiss』と掲載誌を変え、『Kiss』1999年16号で完結。
第1話は後に夢オチとして処理される・・・。
スピンオフ作品として、番外編「Woo-Baby」が発行されている。
第19回講談社漫画賞少女部門受賞作。
1996年と2005年の2度にわたりテレビドラマ化された。
この漫画のレビュー
8点 とろっちさん
みんな一人では生きられないから、誰かが誰かにとって特別な一人になる。
そういう誰かとめぐり会って結ばれて、幸せからまた幸せが生まれて、
愛しみあい、寄りそって、
遥かな道を歩いていく。
母と娘が奏でる、実に優しい成長物語。
現代のおとぎ話のような作品です。ファンタジーじみた、現実ではちょっとありえないような話。
作中でも厳しいこと、悲しいこと、辛いことはいろいろ起こりますが、
実際のシングルマザーの過酷さはこんなものじゃないでしょう。
でも、この作品の楽しさは、リアルな生活を追及することではないです。
そういうのは、それらをテーマにした山ほどある(かもしれない)他作品に任せておけばいい。
嬉しいこと、楽しいこと、日常でふと感じた些細な幸せ。
そういうものを抽出して作られたのがこの作品です。
心がちょっと病んだときに読むと効くんでしょうね。
親子での「ギュッ」、好きな人との「ギュッ」はどんなものにも勝るということ。
単に作品自体が優しいだけでなく、読む人を優しい気持ちにさせてくれる作品です。
こういう直球勝負の作品もいいですね。思いがまっすぐ胸に届きます。
これはもう全くもって大人の女性向けのお話。
作品を見事に表現したタイトルが実に秀逸です。その本当の意味はすぐに明らかになりますが。
あ、ちなみにこの作品は音楽漫画ではありません。念のため。
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[投稿:2010-07-08 21:20:21] [修正:2010-07-08 21:25:10]