ホーム > 少年漫画 > 週刊少年ジャンプ > 魔人探偵脳噛ネウロ

7.35点(レビュー数:54人)

作者松井優征

巻数23巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2005年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-21 12:42:04

あらすじ 桂木弥子の父親が殺された。密室の惨殺事件。悲しみにくれる弥子の前に脳噛ネウロと名乗る男が現れた。彼は言う。究極の「謎」を解き(くい)たいと…!!

備考 2007年に日本テレビ系列にてテレビアニメ化された。 文庫版は全12巻

シェア
Check

この漫画のレビュー

10点 鋼鉄くらげさん

会者定離、愛別離苦。出会うものは必ず別れる。これはある意味では人生における真実と言えますが、作者が望むべき形で終わることの出来たこの作品は本当に幸せな作品であり、私自身がこの作品に出会えたこともまた本当に幸せなことだったと、連載が無事に終わった今、痛切に感じます。

<ストーリーに関して>
まず、この作品のストーリーに関して、特に優れているといえるのは、何と言っても「常に読者の予想を裏切り、上回り、超えてくる」事。この一点に尽きると私は思います。

予想が裏切られるという事は、つまり次のページをめくる楽しさがある、という事。簡単なようで難しい、読者を惹きつける基本中の基本が、この作品には最大限に詰め込まれています。

<画面構成に関して>
次に、この作品のもう一つの魅力として、奇抜で個性的、かつ独創的な画面構成が挙げられます。視覚的なトリックというのか、ある意味では斬新で革新的なその画面構成は、読んでいてストーリーとは別の楽しさがありました。


ところで、これは常々思う事なのですが、漫画と人生の決定的な違いは「めでたしめでたしの後も、人生は続いていく」という事。漫画に限らず物語というのは、その登場人物達の人生における、ある一部分を切り取ったものであり、作品におけるハッピーエンドというのは、あくまでその一部分のみを見た結果でしかないという事。

だから、「人生は漫画のように上手くはいかない」というのは正解でもあるし、間違いでもあると私は考えています。つまり、漫画というものは上手くいった部分だけを切り取ったものであるため、それに妄信しすぎてもいけないし、絶望しすぎてもいけない。どの程度自分の人生と照らし合わせるかはその人次第なんじゃないかと、そんな事を思います。

最後に、「出会えて良かった」という感謝の意を表して、この作品に10点を贈ります。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-12-04 20:03:42] [修正:2009-08-05 19:31:39]

魔人探偵脳噛ネウロと同じ作者の漫画

松井優征の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊少年ジャンプの情報をもっと見る