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4.64点(レビュー数:17人)

作者松井優征

巻数21巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2012年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-03 22:05:24

あらすじ 号令と共に教室を満たす銃声! 椚ヶ丘中学校3年E組は生徒全員が先生の命を狙う暗殺教室。教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる――!!

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暗殺教室のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全17 件

6点 朔太さん

地球が滅ぶか、その前に先生を殺すかという設定が最大の魅力でしたね。
設定が魅力過ぎて、次に持ってくるべき展開が、なかなか苦しんだ感があります。
暗殺という冷酷なミッションとは裏腹に、生徒に対する殺せんせーの
教育者としての愛情と学びをテーマにしたものでした。
悪くはなかったのですが、ギャグが不発であり、あと一つスパイスが
足りない印象でした。
が、振り返ってみれば、他に類を見ないオリジナリティの高い作品であった
ことは間違いないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-01-08 10:38:46] [修正:2024-01-08 10:38:46] [このレビューのURL]

4点 チーズカバオさん

典型的な「おもしろくもないが、つまらなくもない漫画」。
本当に暇で暇で仕方ない時に、目の前にこの漫画しかなければ読む程度の内容。でも、2週目以降はそれでも躊躇うかもしれない。

しかし最近の漫画やアニメ関係のアンケートによくこの作品の名が挙がっているのを目にするが、今の若年層にはこの程度の作品がそんなにもてはやされてしまうのかと思うと、少年漫画の未来に少し不安を感じる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-11 10:39:41] [修正:2023-04-11 10:41:18] [このレビューのURL]

4点 gundam22vさん

ネウロは好きでしたし、同作者である本作も丁寧に作られているとは思うのですが、学園教師ものが基本すぎるのがヌルいと感じてしまいました。暗殺などが小道具にしか見えませんし、これなら最初から現代の熱血教師ものを正面から目指して欲しかったと思います(殺るなどの表現が悪目立ちにしか見えない)。
なんでここでの評価が低いのだろうと読前は疑問でしたが読んでみて納得出来ました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-02-28 18:26:14] [修正:2018-02-28 18:26:14] [このレビューのURL]

地獄先生ぬ?べが当時好きだったり、今でも読んで面白いと思う人なら好きな作品ではないかと思いました。

作中で結末のタイムリミットを決めた作品ゆえに、もっと描いて欲しかった部分を感じたまま時間軸が進み、結末を向かえてしまったのが残念でした。

主要キャラ以外は、所々スポットを当ててくれるのが良いのですが、間が空くと誰だか分からないこともありましたが、2回、3回と読んでいくと更に楽しめる作品でもあるのかと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-08-18 03:01:06] [修正:2016-08-18 03:01:06] [このレビューのURL]

8点 鋼鉄くらげさん

この作品を語る上で重要な要素はやはり二つある。一つはこの作品が「作者の松井優征先生が現代を生きる中学生たちに宛てて書いた手紙」であること。そしてもう一つが、この作品が「現代の商業主義が抱える宿命を打ち破った作品」であること。これらを軸に今回この作品を評価してみたい。

まず一つ目。「作者の松井優征先生が現代を生きる中学生たちに宛てて書いた手紙」であるという点について。この作品は、一見暗殺というインパクトのあるエンターテインメント性で物語を紡いでいるが、その実は「松井優征流教育論」とも言うべき内容の一種の教育漫画である。

というのも、作品内の至るところで、作者自身が現代を生きる中学生たちへ伝えたいと思っているであろう言葉の端々が、殺せんせー自身の口を通して、あるいは作品内のテーマや教訓などからも間接的な形に変えて伝えようとしている部分が数多く見受けられるからだ。そしてその最たる例は、やはり原作第20巻170話14ページから始まる殺せんせーからのアドバイスと言えるだろう。

生きることが不合理な理由。社会が不合理である理由。それはやはり競合する他者がいるからに他ならないと私は考える。ゲームの世界で自分勝手に無双の世界を楽しむことができるのは競合する他者がいないからだ。もしいればたちまち世界は奪い合いになり、現実の世界と同様に、争いが絶えなく続いていく世界になっていくだろう。そんな、理不尽で不自由で不合理な現実社会の中で腐らず正しく生きていくためにはどうすればいいのか。そんな問いかけに対して、松井優征先生がほんの少し、今を生きる中学生たちへ投げかけた言葉の欠片。それが、この暗殺教室という作品だったのではないかと私は思う。

次に「商業主義の持つ宿命を打ち破った作品である」ということについて。まず「商業主義の持つ宿命」とは何なのか。それはつまり「人気が出た作品は終われない」ということである。その最も分かりやすい例は他誌ではあるが「体は子供。頭脳は大人の名探偵」だろう。この作品は、連載開始から早20年以上も掲載を続けているが、未だに終わる気配さえ見せていない。しかし、この作品が終わらない理由は明白である。終わられたら編集部が困るからだ。人気作品が終わることによる発行部数の減少と売上の減少。そしてそこから繋がる雑誌存続の危機。それを恐れているからこそ、編集部は発行部数確保の一翼を担っている人気作品を打ち切ることができないのだ。同じことはこの暗殺教室と同じ雑誌に掲載されている「ワンピース」などにも言えるだろう。編集部の道具、とまでは言わないが、経営存続のための一手段として作品全体の延命処置が施されている。それが、三大少年漫画雑誌に限らず数多くの長期連載作品に見られる問題点の一つなのではないかと私は考える。

その点を踏まえて今回の「暗殺教室」振り返ってみると、正に奇跡としか言いようのない幕引きだった。人気作品で、しかもジャンプの看板作品で、21巻で終わる。

延命はしない。これは殺せんせーと生徒たちの一年の物語なんだ。という松井先生の連載開始当初からの明確な意思表示。そしてその宣言通りの見事な幕引き。正に拍手喝采の出来栄えだった。

商業主義の持つ悪しき宿命を殺すことに成功した。

それだけでも、この「暗殺教室」という作品は、その功績や意義を後世に伝えられるべき作品となるだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-07-23 00:35:18] [修正:2016-07-23 00:59:09] [このレビューのURL]

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