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6.5点(レビュー数:2人)

作者高浜寛

巻数1巻 (完結)

連載誌短編集:2002年~ / 青林堂

更新時刻 2011-11-13 20:49:26

あらすじ 圧倒的な画力と叙情的なストーリーで注目を集める著者のファースト作品集。「滑稽」と思われることをストーリーの中に取り入れながら、人間の悲哀に温かい視線を向ける短編8作を収録。

備考 短編集のため連載開始年には発行年を記載。

2007年に描き下ろし新作『My Life With K』を同時収録した新装版が刊行された。

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この漫画のレビュー

日常のなかで生まれる「滑稽」を描くのは難しい。
ていうかわざわざ描いてしまうこと自体、無粋なのでは、とも思うのだが。

しかし高浜寛。面白い。
にじむようなタッチで描かれた老人たちの一編からはまさに人生を生き抜いてきた者の悲哀が感じられる。哀しくて、馬鹿馬鹿しい。これこそマンガで描く意味だと思う。

たしか新装版(A5版)のあとがきに書いてあったことだが、作者はどうやら鬱症状になりやすい方らしく、自殺未遂の末に何度も入退院を繰り返す身らしい。
文字で読んだ作者の生き様は滑稽そのもので、妙に納得(というのも変だが)してしまった覚えがある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-29 00:50:04] [修正:2013-07-31 02:40:04]

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