ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングジャンプ > GANTZ

6.32点(レビュー数:137人)

作者奥浩哉

巻数37巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2000年~ / 集英社

更新時刻 2011-04-04 21:47:28

あらすじ 主人公・玄野計は、ちょっと斜に構えていて無気力、女の子の事位しか考えていない16歳の高校生。ある日、地下鉄のホームで小学校時代の同級生・加藤勝が、線路に落ちた男を助けようとする現場に遭遇し、そのまま加藤とともにはねられバラバラになって、即死…と思われたが、瞬時にしてマンションの一室に移動する。そこには巨大な黒い球体と、玄野たちと同様に「死んだはずの」人間が集まっていた。「ガンツ」と呼ばれるその球体は、部屋に集まった玄野たちに指令と武器を与える。そして、彼らは否応なしに、正体不明の宇宙人と戦うというミッションを課せられるのだ。

備考 2004年TVアニメ化。2005年PS2でゲーム化。また2011年実写映画化された。途中から隔週連載になった。

シェア
Check

この漫画のレビュー

5点 右から左へ。さん


20巻まで読了。最後のほうは何とか読んだ。

独特の世界観。わけのわからない状況下での戦闘。敵のイカレ具合がいい。どこにでもいそうな脇役も描けている。青年誌ってことで、派手な戦闘、エロいシーンがうまく描けていると思う。

だけど、物足りなかった。いや、物足りなくなってきた。

戦闘の演出も、同じような戦闘ばかりで段々と飽きてきた。敵は面白いんだけど、戦闘自体はつまらない。あと問題は主人公。徐々に人間的に成長していく主人公なのだが、世界観と同様に、どこか現実感に乏しい。独自の世界観はいいんだけども。素直に成長しすぎなのだ。初めのほうの主人公のほうが理解しやすかったし、もっと青年誌らしくドロっと描いてほしかった。クールでスタイリッシュな漫画だから、作風にあわなかったのかもしれないが。主人公にイマイチ共感が持てない。脇役のほうが、いい味を出していたと思う。それに加えて、伏線の垂れ流し。他のレビュアーも述べているように、風呂敷の広げすぎだと思う。そのことにより、戦闘に緊張感がなくなってきた。

敵と世界観がいいのにもったいない漫画。巻末のコメントを見る限りだと、作者はエロと敵を描きたかったのかな。詳しく見てないからよくわからないけど。とにかく途中から読むのがえらくしんどかった。序盤の破壊力はどんどん薄まっていった。段々と退屈な漫画に。24巻まで出ているらしいから、常に驚きの戦闘を求めるのは酷かもしれないが。序盤10巻ぐらいまでなら8点なのになぁ。

二度読みなおそうとは思わない漫画。だが、このままの作風でも一定の読者は得続けるとは思うし、読まれ続ける漫画であると思う。独特の雰囲気が青年誌の購読者の求めるものに合っているから。問題は大風呂敷をどう畳むか。すっきりまとめて終わることがもし可能であれば、また評価も変わってくると思う。とりあえず、現時点ではエンターテイメントとして、可もなく不可もなく。5点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-15 22:56:47] [修正:2008-10-15 22:56:47]

GANTZと同じ作者の漫画

奥浩哉の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングジャンプの情報をもっと見る