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2点(レビュー数:1人)

作者山口貴由

巻数8巻 (完結)

連載誌チャンピオンRED:2010年~ / 秋田書店

更新時刻 2015-05-09 12:19:20

あらすじ はるかな未来。文明が崩壊し、人類が絶滅に瀕した世界。冷凍睡眠から目覚めた正義を行う者、葉隠覚悟・“エクゾスカル零”は、意思を持つバイク・モーントヴォルフを従えて、荒廃した地下施設から地上に出た。 覚悟を待っていたのは、彼と同じように冷凍睡眠されていた正義を行う者九十九猛・“エクゾスカル霹”。過酷な環境に適応した異形の新人類を守ろうとする猛の正義と、あくまで滅びゆく人類の刃たろうとする覚悟の正義は衝突する。 猛との激闘を制した覚悟は、残った人々を求め、果てしない荒野を巡る。そこに人間の姿はなく、環境に適応して生き延びる異形の生物たちだけがいた。覚悟はその生物たちを、容赦なく滅ぼしていく。“自分は死神ではないのか”その苦悩を抱えながら…。

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エグゾスカル 零のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

2点 Scroogeさん

[ネタバレあり]

作者の過去の作品「覚悟のススメ」のキャラクターが登場する。
世界観や作品のテーマは異なっており、直接の続編ではない。

「エグゾスカル 零」は他に類のない珍しいヒーロー物語になっている。
すなわち敵がいない。
ヒーロー物語は、味方を助け敵を倒すものだ。
主に暴力を用いて敵をやっつければ状況が好転する。
目に見える脅威とその排除、それがもたらす不安、安心、爽快感がヒーロー物語の面白さだ。

だが、「エグゾスカル 零」では敵はいない。
「エグゾスカル 零」での人類は絶滅寸前だ。
遠い遠い未来において人類が種族の寿命を迎えている。
もはや人類は滅ぶしかない。そこにヒーローが目覚める。

人類は過去に敵を打ち破ったヒーローを何人も冷凍し保存していた。
人類は滅ぶ、倒せる敵はいない、目覚めたヒーローは人類に何をしてやれるか。
というのが「エグゾスカル 零」のテーマ。

マンガとして「エグゾスカル 零」を評価するとどうしても辛くなる。
テーマ設定が読者にまず解りにくい。
テーマが理解したとして、何も面白くない。

作者はありふれたヒーロー物語の限界を感じ、先を描こうとしたのだろう。
しかし、マンガの先は描くことができなかった。










ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-09 13:11:08] [修正:2015-05-09 13:11:08] [このレビューのURL]


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