あらすじ 長崎県出身の羅生豪介33歳。主にヨーロッパを渡り歩いて15年。職業不定。あり... 続きを表示>>
裂けた旅券のレビュー
6点 kikiさん
ヒロインは22才年下の13才のかわいい金髪フランス娘、マレッタちゃん。
殿方にとったら理想なんですかね?まぁこの漫画のすごい所はその
マレッタちゃん元娼婦で11才の時からブローニュの森で立ちんぼしてて
主人公との出会いも売春でしたけどね。ねーよ、そんなヒロイン!
さすが御厨先生。
でマレッタちゃんも主人公と出会ってから真っ当になって
普通の少女らしくなっていって普通に焼きもちやいたり、物事を色々
達観してたりと魅力的なのですが、それにしても主人公はよくモテル。
しかも結構美女に。それまでしょうもない生活してたわりに様々な
国の政治、経済、文化、裏社会に通じててスキーも抜群でそして
女性にも積極的ですからね。案外こういう殿方って少ないから国際的に
モテちゃうのは仕方ないですよね。
って書いてると恋愛漫画のようですが、全然違います。スパイス程度には
からんでるけど基本パリを中心としたヨーロッパ各国の社会的な問題を
二人に(若しくは一人だけに)からめてて非常に勉強になります。
って言っても30年前の作品なんでソ連や社会主義国家としてのチェコが
舞台だったりします。その他にも様々な西側諸国(+中東)の政治、経済、
文化や裏社会がテーマになっていて時事ネタとしては古すぎるけど
当時のそれらの諸国や日本の様子が味わえて興味深いです。
話は短編?中編。絵も上手いし(劇画調)テンポもよく読みやすいです。
結構切り口が面白いのでもっと長くてもよかったのですが
人気がなかったのかな?それとも御厨先生が飽きたのかな?
それにしても今時こんな古い漫画読む人少ないですよね。
私は古本屋でビッグコミックスの初版を手に入れましたが、今だと
オンラインコミックスで読めますよ。
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[投稿:2011-07-23 21:23:37] [修正:2011-07-23 21:41:01] [このレビューのURL]