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7点(レビュー数:1人)

作者永田晃一

巻数15巻 (完結)

連載誌ヤングキング:2015年~ / 少年画報社

更新時刻 2024-05-11 08:59:34

あらすじ 鬼が出入りするといわれる街である「鬼門街」。主人公川嶋マサトの父は仕事で離れていることが多く母親と2人暮らしのような状態。ある日、その母親が何者かに殺害される。身も心もボロボロになったマサトはやけになりヤンキーと喧嘩をしてボロボロにされた時、マサトの前に鬼が現れる。

備考 第2章として「鬼門街KARMA-カルマ」が同じく「ヤングキング」で連載。

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鬼門街のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 朔太さん

第一巻の巻末に、本作の構想にイニシエーションに関する記述がある。
作者の幼馴染が、集団暴行事件によって、ある日突然亡くなる。
その理不尽さ、残酷さに対して、暴力事件への抑止力となる
漫画を描きたいと願ったそうである。
そういう意味では、この作品は空想、妄想とは呼べず、
ある意味においてリアルである。

安部元首相襲撃事件は悲惨であった。
加害者に対して「民主主義への挑戦で、この暴力には屈しない。」とか
口走る政治家のなんと想像力のないことか。
安部氏の政治信条には関係ないと報道されているにも関わらず、
コメントを求められたメディア関係者は一様に同じセリフを
口にするにつけ、こいつらは被害者である安部氏に何の同情も
していないことが分かった。
ましてや、加害者の背景に思いを馳せる人間は皆無であった。
事件の背景が明らかになるにつれて、加害者と加害者の母、兄妹に
対する世間、社会、特に旧統一教会の鬼のごとく仕打ちが
明らかになってきた。
この世に鬼がいる、というのは本当である。
餓鬼もいる。そんじょそこらに、うようよといる。

この作品に描写された世界は、まさにリアルな現実社会である。
先の安部氏襲撃事件の加害者にも、その鬼の存在が他の誰よりも見えていたのかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-05-11 09:04:07] [修正:2024-05-11 09:04:07] [このレビューのURL]


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