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6.26点(レビュー数:19人)

作者光永康則

巻数20巻 (完結)

連載誌月刊少年シリウス:2005年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:39:03

あらすじ 血の一滴は、生命の雫。 平凡な少年、ヒロは交通事故によってその命を失う。謎の少女「姫」の血を飲むことによって、ヒロは死から生還する。しかし、不思議な血の力によって蘇った少年を、血の戦士としての戦いが待っていた。「姫」は怪物と呼ばれる異形の者たちの頂点に立つ王族の一員だったのだ。王位をめぐる、血を分けた兄弟姉妹による殺戮。策謀と憎悪の渦に、姫とその血の戦士となったヒロは飲み込まれていく。

備考 2007年にTBS系列にてテレビアニメ化された。

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怪物王女のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全19 件

8点 Tosiさん

[ネタバレあり]

SF漫画として近年の優秀作と思います。作者は天性のストーリーテーラーです。各短編は謎を小出しにして目先のフェチ要素で興味をつないでいきますが、全巻読み通してからすべての伏線を読み直す作業に忙殺されました。最終巻の「王女王女」が「虎よ虎よ!」の骨子のオマージュと気が付いた方はいらっしゃいますか。物語の縦糸がパロデイ、横糸が純愛物語というところですかね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-06 01:01:42] [修正:2013-05-06 01:01:42] [このレビューのURL]

7点 notatallさん

はっきり言おう。スタトレ臭が好きだww

シリアス?ミステリアス?ホラー??
どーでもいいw

かの作品に共通した、曲折あって元の木阿弥。ってオチをきちんと再現している。よって、進展はほとんどない。それこそがスタトレ臭w
アノ、両さんも一攫千金を目指していろいろ頑張り、ほぼ手中にする。が、オチはやっぱり元の木阿弥。
もちろん、それでいい。
その程度の作品。
この作品を通して、作者が伝えたいメッセージなどないのだから。


したがって、ドコから読んでも問題ない作品であり、時間の経過とともに作風が大きく変わるということもない。
つまり安定感はある。
キャラも、女性中心で華やかさがある。
一応、メインとなるストーリーは牛歩ながら進んでいるし、打ち切りが決まるまではだらだらと引き伸ばし、決まり次第、ストンと決着を付けることもできるだろう。

キャラの衣装にほぼバリエーションがないトコロは残念。
その意味、竜ボールのブルマって、画期的だったのかもしれないなー
キャラに数がいる上、顔での書き分けがほぼない。その上衣装まで変化させたら読者がついていけない可能性もある。
んが、
是非挑戦してみて欲しいものである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-16 05:03:57] [修正:2011-10-16 05:03:57] [このレビューのURL]

6点 パンダマンさん

 最近読み直して評価が変わりました
最初は襲ってくる敵を撃退するだけの妖怪バトルものだったんだけど2巻の終わり辺りで密室殺人みたいな話の後からミステリー要素が加わって話が安定してきます
 売りは色々あると思いますが、一番引かれたのはやっぱり前編に漂う不気味さ。あの闇の先にはなにがあるんだろう。危険だけど覗いてみたい心理を味わえる。それに加えて怪奇で不可解の状況におかれたりでの謎解きなどのミステリー要素が好奇心をくすぐります
 大抵一話完結の短編ものなのも読みやすくていい。
 たまーに出てくる探検隊シリーズもののノリが馬鹿げてて大好き。村人Aのポジションに半魚人を持ってくる辺り作者のユーモアを感じられる

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-24 08:52:27] [修正:2011-06-26 00:48:40] [このレビューのURL]

10点 nonbiriさん

キャラクターのオリジナリティに心を奪われた作品です。
怪物の姫は残酷で、少しユーモアがあり、戦闘でも高貴さを保ち、冷徹と言えるほど無感情ではない、という独特なキャラクターです。10巻以降に至るまで、人間のような心を見せるシーンが何度かありますが、情に溢れるキャラクターにブレたりはしません。
あくまでも怪物であり、人間との一線はギリギリで超えない、この姫のキャラクターが怪物王女の一番の魅力だと思います。
話や絵柄の好き嫌いは人それぞれですし、正直僕は全てが好きですが、この漫画に強烈な世界観があるのは間違いないと思います。
読み返す度に新しい発見があり、奇抜な設定でも矛盾がなく、複雑な展開でもナレーションを使わないなど、作者のこだわりを随所に感じる作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-08 22:55:22] [修正:2011-01-08 22:56:15] [このレビューのURL]

7点 カレーさん

王位継承問題から、物語は王女たちが事件に巻き込まれるところから始まる。

命を狙われているのだが、読者も主人公たちも「誰」に狙われて、「何」が起きているのかもわからない状態におかれるのだ。

起きている「謎」を解明し、それを打ち破るという形式をオムニバス形式でとっており、高い「ミステリ性」と「サスペンス性」から知的興奮を得ることができる。

コナンなどの単純な推理漫画と異なるのは「完了した過去の事件」に対して真理を得るための謎解きでなく、「今現在進行している事件」に対して生き残るための謎解きであるという点だ。


僕の中では「寄生獣」などと同等の評価を与えている。

特に8巻以降は表現の幅が広がり、この評価につながった。


「何」が起きているのかを考えずに、ただ受動的に読むだけではこの本の面白さは伝わらないだろう。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-17 13:20:48] [修正:2010-01-17 13:35:00] [このレビューのURL]

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