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6.96点(レビュー数:28人)

作者宇仁田ゆみ

巻数9巻 (完結)

連載誌FEEL YOUNG:2005年~ / 祥伝社

更新時刻 2011-01-31 19:44:31

あらすじ 案外、この世界も悪いもんじゃないって、りん、君はしっているかい?「じいさん」の葬式に出たダイキチは、親戚の中の見慣れぬ女の子・りんと出会う。祖父・宋一の隠し子だというりんを誰が引き取るか、親族の醜い押し付け合いにウンザリしたダイキチはりんを引き取ると宣言。しかしダイキチを待ち受けていたのは、育児という未知の世界だった。しっかり者の6歳児と不器用な30男が繰り広げる、なごみ系ちぐはぐLIFE。

備考 番外編に10巻がある。
2011年にフジテレビ系列ノイタミナ枠でテレビアニメ化された。
さらに同年、松山ケンイチ主演で実写映画化。


 

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うさぎドロップのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全28 件

6点 booさん

ほのぼのしながら楽しく読めました。宇仁田先生の優しい絵とほんわかした温かい物語(途中までは)がとてもマッチしていて良かったですね。

1部は育児もの。育児ものにはパパトールドミーや赤僕など名作も多いものの、うさぎドロップ独特の切り口も多くておもしろかった。りんは可愛かったし、ダイキチはかっこよかった。
2部になってかなり色が変わったのには戸惑った人も多いはず。りんの思春期特有の面倒くさい人間関係やぐだぐだな恋愛についての悩みを描こうとしているのかな?、でも迷走してるよなーと思っていたら最終巻を読んでなるほどだったでござる。

評価は分かれるであろう最終巻。倒錯的な恋愛自体は現実的にも少なくないし私も嫌いではないから置いといても、その過程の説得力が足りなさすぎた。これでは結局ダイキチが光源氏になっちゃっただけな気がする。
2部をまるまる使ってりんの気持ちはしっかり描写されていたのでどうしてそうなったかというのは十分理解できた。問題はダイキチの方だよね。どう考えても娘としか思っていなかったようなのに時間がいきなり飛んで受け入れて終了ってのはないよ。もしこの普通ならありえないであろう気持ちの変化の過程が説得力を持って描けてたら、私の中でうさぎドロップは名作(怪作か?)になっていたかもしれないと思うとかなり残念。

個人的には2部が惜しいなと思うものの最終巻が気に入れば楽しめるでしょう。1部は誰が読んでもOKです。
宇仁田先生他の作品に普通のホームドラマを描いた作品もあるようなのでそっちも読んでみようかな。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-07-30 15:07:06] [修正:2011-07-30 15:22:41] [このレビューのURL]

8点 ジブリ好き!さん

一体全体、俺がりんを育ててるのか、俺がりんに育てられてるのか、ちょいちょいわからなくなる
的なダイキチのモノローグ
縄跳びの回で、子育てと自分の時間についての大人たちの見解
この二つを筆頭に、一部でも二部でも子育て・子と親についての話題が自分にとって非常に印象的な作品だった。

大人になるにつれ失われる自分の幼少期・子供時代の記憶は、子を持つことで取り戻されていくという。親が子の成長を見守るその瞳には、自分の幼い姿が重なる。
子の成長を通して初めて自分自身が補完されていくこと。
子に注いだ愛情が、子から自分に注ぎ返される瞬間。
子供を持つということに、少しだけ前向きな感情を抱いた。(ただダイキチ達が金銭的問題を抱えない比較的裕福な設定だったのは気にかかったけど。)

もちろんりんの恋路も見所だけど、正直自分には第二部やった時点でこれ以外の結末は考えられなかった。ネタとしちゃコクリコ坂と同じで、「年の差がありえない」って言うなら最初のじーさんの子供設定で拒否反応起こすのでは。

親は子の成長に自身の老いを見、子も親に自分の老いを見る。
うさドロの明るくほのぼのとした雰囲気の中でも、たまに感じられるこのことが、少し寂しい…
と言いつつ、第二部のダイキチとコウキママが好き過ぎてヤバい!
ダイキチは渋みと漢気が増し、再婚前のコウキママは美貌を保ちながらも寂寥感を纏い始める…40代過ぎのおじさんおばさんにここまで魅せられるなんて思いもよらず、二人の関係の方が終始気になったわ…
口癖は古臭いが、ダイキチのかっこよさは等身大の理想像です。りんの選択は正しい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-17 09:17:10] [修正:2011-09-17 09:17:10] [このレビューのURL]

7点 s-fateさん

前半は子育て部分も面白いですが、意を決して行動に出たダイキチの周囲の利害関係者の描写がリアルなことと、後半で効いてくる複数の家庭環境設定が素晴らしいですね。後半はその設定がよく生かされて決して広くない世界観、サッパリした絵でも話の密度は充分に感じられると思います。一桁巻数完結で非現実性を持ち込まない作品ではなかなか会えないタイプのマンガかと思います。
 個人的には前半後半双方あってこその良作だと思います。

 あとがきで最初はすぐ終わる予定だったことが記載されていますが、結局ある程度の長さの作品に落ち着いたことがこの作品には良かったのかもしれません。最初からスタートがアレでオチがコレと決めて進めるとしたら、自分だったら源氏物語の紫の上の話しか思いつきません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-17 01:22:15] [修正:2011-09-17 01:22:15] [このレビューのURL]

7点 ラビスカノンさん


前半は素晴らしい出来だと思う。
大吉の社会人の面や保護者としての面を上手く書けていて、ほのぼのとした雰囲気が作中からとても伝わってきた。
保護者同士の絡みや子供達の動向にも日常的なリアリティがあり、作品の持ち味を活かしきれてるように感じる。

しかし、10年経過した後半以降はどうしてもとっつき辛い。
失礼な書き方かもしれないが、ありふれた学園ものの少女漫画と同じような印象を受けざるを得なかった。特にコウキとりんの絡みを前に出しすぎていて、後半になるにつれて食傷気味になっていった。
エンディングについてはやはり意見が分かれるだろうけれど、大吉の寛容さのようなものが自分にはどうも納得いかなかった。ただ、最後のりんの台詞には少しウルっときてしまった。

作品を通してキー人物であるりんの母親の立ち回らせ方がかなり上手く、長らく離れていた親子の距離感をしっかり演出できてる点はすごい思う。


個人的には大吉とコウキママのラブコメっぷりをもっと見たかったのでその点が少し残念ではあるけど、あらすじに興味を持つようであれば十分に読む価値のある作品だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-07 11:32:53] [修正:2011-09-07 11:32:53] [このレビューのURL]

6点 あんりさん

ダイキチ中心の前半は面白かった

それをダラダラ続けるわけにいかないのはわかるが
ヒロインの急成長で雰囲気が変わりすぎたように思う

今後が不安、6点

追記:前半・後半を別物と割り切って読むことを推奨
あの過去の仮定があって 現在の状況がある思って読んでいけば
後半も楽しめた

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-27 19:33:28] [修正:2010-06-03 18:25:05] [このレビューのURL]

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