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8点(レビュー数:1人)

作者山田南平

巻数6巻 (完結)

連載誌別冊花とゆめ:2006年~ / 白泉社

更新時刻 2009-11-25 06:40:46

あらすじ 桜井朝(とも)は、夏と海が大好きな女子高生。
だが、両親の離婚が原因で、もう何年も海から離れた生活を送っていた。

ある日、通学途中のバスの中で痴漢から助けてくれた青年。
朝は彼から潮の香りと、「海の宝もの」を教えてくれた少年を思い出していた。

高校の屋上に住んでいる兄弟との日々が、朝の今までの日常を、色鮮やかなものに変えていって…。

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空色海岸のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 橙木犀さん

[ネタバレあり]

主人公はヒロインの朝だけど、恋愛と心の揺らぎという面での注目株は、天人(てんと)だと思う。
他人に対して無愛想・無口な彼が、朝にだけ心配りを見せるのがとても印象的。
朝だけに「ありがとう」と素直に言ったり。
傷つくかもしれない事実を言葉にしないようにして、朝の気持ちを大切にしたり。
2卷で、朝の親友の杏梨に問い詰められて「桜井は大事な存在」と言っています。
“ああ、天人は本当に朝が大切なんだな〜”と(特に2卷に入ってから)2人だけの会話の端々で、しみじみ感じさせてくれます。初々しくて微笑ましい限りです。
まだ、天人の感情は恋愛にまで発展していませんが、これからの彼がとても楽しみ。
ビーチコーミング話と合わせて、注目していきたい。
もう一つの注目:朝と陸と満(みちる)の三角関係は、恋愛のようで恋愛でない気がしてなりません。
陸に対する満の様子が、恋愛感情というよりは“依存と執着”という面が強いように見えるし。
朝と陸はお互いに、もう手が届かなくなってしまった大切な人を相手の中に見ているように感じられるし…。
不毛な関係は読んでいて辛いので、少しでも前向きな姿勢が見えてきてくれたらな〜と思います。

※完結したので、レビューを更新♪
いや〜、最終巻の6巻で一気に萌え度アップしました!
5巻までは7点つけていたのですが、天人と朝のあまりのラブ度の高さにこっちがドキドキ。
陸と満の恋模様も、田中兄弟とお母さんの章子さんとの葛藤もそれぞれの形で解決し、前向きに歩いていけるようになってくれて、本当にホッとしました。
しかし、陸&満の関係がこういう風に落ち着くとは!?(私は)正直予想つきませんでした(汗)

天人と朝のこのラブラブ状態を、本編の高校生活中で描いてほしかったというのが正直なところですが、幸せそうな二人が本当に微笑ましかった。天人、良かったね(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-13 11:59:31] [修正:2007-09-13 11:59:31] [このレビューのURL]


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