あらすじ 舞台は19世紀イギリス。蒸気機関が産業を支配し始めていた時代。そこに科学の進歩と人類の欲望を具現した“驚異の発明”が生み出されようとしていた。発明一家のスチム家に生まれた少年レイは、ある日、祖父ロイドから謎の金属ボールを託される。その瞬間から、レイは恐るべき陰謀と冒険に巻き込まれていくのだった。この金属の球体こそ、空前絶後のエネルギーを持つ驚異の発明=スチームボールであった。この大発明は「幸せをもたらす奇跡」なのか、それとも「悪魔の発明」なのか……。 スチームボールを狙う強大な組織の執拗な追撃、科学に対する理想の違いから反目しあうレイの父エディと祖父ロイドの葛藤、そしてレイの前に現れた大富豪の令嬢スカーレット。様々な人物が交錯し、物語は未曾有のラストに向って加速していく!
スチームボーイのレビュー
6点 鹿太郎さん
大友克洋監督の映画『スチームボーイ』のコミック版。
内容は映画版の少し前のお話でコミック版の後に映画が来る様な形。
もともと作画力には定評のある作家さんで、難しそうな列車やその他諸々の背景も華麗に描きこなされているし、その作画の方向性も作品の世界観にマッチしていて、相乗効果を生んでいると思います。
始めから長く続ける連載でもなかったのか、全2巻で非常にシンプルにまとまっていて、テーマも分かりやすくストレートに伝わってくる。
個人的に映画の方は、映像は素晴らしいけれど、ストーリーがとっ散らかっている印象しか残っていないので、このストレートさは嬉しい誤算でした。
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[投稿:2008-07-22 12:02:48] [修正:2008-07-22 12:02:48] [このレビューのURL]