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7.66点(レビュー数:3人)

作者遊知やよみ

巻数11巻 (完結)

連載誌ぶ〜け:1995年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 00:46:04

あらすじ 京都の東山にある和菓子の老舗・福家堂。母・駒子と長女・雛が切り盛りしていたが、突然、雛が銀行員・桧山と結婚すると言い出した。駒子は悩んだ末に、お気軽娘の次女・あられを跡継ぎにしようとするが…。

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福家堂本舗のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

6点 kikiさん

京都の老舗和菓子屋さんの後継三姉妹のそれぞれの恋愛模様。
のれんを守っていく話も少しは出てくるけど、少女漫画らしく恋愛の方にかなりウェイト置かれてます。三人それぞれ個性ある性格で、それぞれにハラハラさせられる恋愛っぷりでよかったです。
ただ個人的には姉妹達の相手三人ともややこしいとこがあって、カッコ良く思えなかったのは残念かな。
京言葉や京都の人のいけずな感じや風習も楽しめました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-19 11:06:58] [修正:2014-02-19 11:06:58] [このレビューのURL]

10点 lillyさん

10点の基準
「漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響する作品」
と言ってしまえば確実に大げさなんですけど、
女性漫画として久々に楽しませてもらったので10点で。

遊知やよみ作品はCookie連載物しか知らなかったのですが、
文庫本のページを開いて
「初期だなあ」と変な実感。
1巻あたりだとやはり絵柄が大きく違いますね。


老舗和菓子屋あたりには縁はないのですが、
京都でご高齢者と接する日々を過ごしているもので、
そういう意味では
「京ことばの使い方が絶妙」だと思いましたね。
方言を全面的に取り入れると、妙な違和感が出てくるのはしょうがないとある程度割り切っているのですが、
この作品は特に違和感なく読めました。
若い人がここまでの言葉を話すのかと問われればわかりませんが。


老舗和菓子屋の娘三人(雛、あられ、ハナ)が主役で、
語り部は三女のハナ。
三人ともそれぞれに個性を持っていて、
それぞれの葛藤と恋愛模様が印象的でしたね。

雛の場合、
彼女の性格と、「のれんを守る」ことを意識する背景柄や相手(桧山)の婚前の女性関係(市雀)のしがらみなど、
現代物と言うよりは時代物を読んでいるような感覚でした。
彼女と桧山の結婚の話がたぶん一番ドキドキした。

対してあられの場合、
相手が信頼されている相手(健司)なので、雛よりライトに楽しめました。
あられと健司の会話はもう夫婦漫才みたいな感じですしね(^_^)
比較的のほほんとしているので、
朝帰りしてしまう場面がスパイスになっているのがよかった。

ハナの場合、
中学生から高校生に年齢が変わる頃で、
相手である庵も転校を境に「少年」から「青年」へと変わり、
他の姉二人とはまた違う、
彼女の場合はそのまま「少女漫画の恋愛模様」を楽しませてもらいました。

ハナの相手候補として、庵と壬生が出てくるんですけど、
個人的には壬生のほうが好きなんだけどなあ……(笑)
健気なのが泣かせます(^_^;)
6年後の大人になってからも報われない壬生君(^_^;)
頑張って壬生君!と思わず言ってしまいそうになる(笑)



雛とあられは特に子ども時代の境遇に苦しめられ、そこから解決策を見つけ出すのですが、
最終話である6年後、
自分の子どもに同じように接してしまうあたり、考えさせられるけども、たぶん、そういう人っていてもおかしくないのだろうなと。
自分だったらどうなんだろうな、と考えてしまいました。
締め方としては好きです。


多分読む年代でまた感想が変わってくる作品なのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-26 00:28:31] [修正:2011-12-26 00:28:31] [このレビューのURL]

7点 blackbirdさん

独特な絵ですね。
ちょっととっつきにくかったけど、京都の老舗和菓子屋の話だったので読んだところ、また京都の、何とも言えない独特な言い回しや習慣を勉強させていただきました。そして、やっぱり自分は京都には住めない!!と改めて思うのでした。

三姉妹それぞれのコンプレックスや憧れ、嫉妬などがうまく描かれている。みんな違うキャラなのですが、どの子にもそれぞれ魅かれる。

そして、その三姉妹の成長過程に多大なる影響を与えた母(女将)の力・キャラが強烈!

老舗の跡継ぎを決めていくのって、大変なんでしょうね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-03 23:12:45] [修正:2011-04-03 23:12:45] [このレビューのURL]


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