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7点(レビュー数:2人)

作者水城せとな

巻数10巻 (完結)

連載誌月刊プリンセス:2004年~ / 秋田書店

更新時刻 2009-11-25 00:46:39

あらすじ ある日の放課後、高校生の一条真白は、白衣を着た女性に地下の保健室まで付いて来るように言われる。学校には、地下なんてなかったはず……不審に思いながらも付いていくと、そこには確かに保健室があり、ベッドが数床並んでいる。その女性は「学校を『卒業』するために、ここで特別授業を受けてもらう」と言う。

「保健室」とは、「卒業」とは何を意味するのか、「失格」するとどうなるのか、なぜ卒業すると記憶を失ってしまうのか、張り巡らされた伏線が導く結末とは……。

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放課後保健室のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 とろっちさん

毎週木曜日の放課後のみに出現する保健室。そこでは学校を卒業するための特別授業が行われる。
選ばれた者だけが受けることができるその授業とは、夢の中で、ある物を奪い合うこと。
現実世界での心の歪みを投影した異形の姿で現れる生徒たち。 本性を剥き出しにして争い、戦う。
そうして試練に勝ち抜いて卒業できた者は、皆の記憶からその存在が消えてしまうこととなる。
「卒業」 とは一体何なのか。 そして授業を受ける者の空にのみ現れる 「黒い月」……。

これは予想以上に面白かったです。
自分がこういう先の読めないミステリーやダークファンタジーな雰囲気が好みというのもありますが、
謎が謎を呼び、それらが終盤ですべて綺麗に収束されていく構成は、息を呑むほどの見事さ。
広げた風呂敷をここまで見事に畳みきった作品は他にあまり記憶にありません。
伏線の張り方も素晴らしいです。読み直しの2周目に突入して最初っから度肝を抜かれました。

伏線をちゃんと回収すれば良作なのか、と言えば、もちろん必ずしもそうとは限らないですが、
ミステリー系の作品で全体をうまくまとめることは十分に評価の対象になりえると思います。
作者の「ほぼ事前のプロットの通りに(=思い通りに)進められた」との言葉にもあるように、
打ち切りも引き伸ばしもない、恐らくは特別待遇の中で描かれたこの作品。
連載当初から計算ずくで描かれたがゆえの完成度なんでしょう。少年誌では真似できないですね。

あとはもう好みの問題かと。
主人公のヘタレ具合や半陰陽のような設定を絡めた内容、そしてラストの展開が好みに合うかどうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-09 01:07:51] [修正:2010-09-12 10:57:27] [このレビューのURL]

6点 bugbugさん

話の構成がしっかりしていて、オチもキレイなのので
これ映画かアニメだったら面白いだろうなぁと思います(配役は難しいが)

10巻であまり長くないし、絵も線の一本一本が艶っぽくきれい
男性が読んでも楽しめる少女漫画だとは思うのですが
序盤に興味がわかないと、最後まで読むのはちょっとツライ
8巻くらいから謎が明かされてきて、ミステリー要素もありつつ楽しいんですが
そこまでたどり着けるかどうかが問題
抽象的な少女漫画趣味が合わずに、序盤で脱落する読者を責められない

女性の作者ってこういう性倒錯モノ好きですよね。別にいでんすが
ホモが嫌いな女子なんて(ry なんでしょうか

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-17 05:38:20] [修正:2009-06-17 05:51:06] [このレビューのURL]


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