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8点(レビュー数:2人)

作者山野一

巻数1巻 (完結)

連載誌ガロ:1985年~ / 扶桑社文庫

更新時刻 2009-11-25 00:47:15

あらすじ 一流大学進学を夢見る高校生、たけしはある日、ささいなことから暴走族に絡まれて散々な目に遭う。ボロボロになって家に帰ってみれば、母親が事故で大怪我をして救急車で運ばれるところだった……。
それをきっかけにして、彼の身に想像を絶するほどの不幸が無間地獄のごとく押し寄せる破目になる……。

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四丁目の夕日のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件


ついてないどころじゃない運命。バッドエンドじゃないのがやらしいです。
山野作品は貧困魔境伝ヒヤパカも秀逸。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-03 04:49:40] [修正:2011-06-03 04:49:40] [このレビューのURL]

9点 何某何さん

なぜ主人公の身にここまでの不幸が降りかかってくるのか、全く見当がつかず理解も不能で納得もできない。
其れも其の筈、彼はただ運命の巡り合わせの徹底的な悪さによって、ひたすら堕ちに堕ちてゆくだけなのだから。

此れは小公女や母をたずねて三千里のように最後は努力が報われる話ではない。
フランダースの犬やマッチ売りの少女のよう死後にようやく救われる悲劇ですらない。

掃き溜めのような現実世界で、残虐で冷淡で人間臭い人達に翻弄されながら、
どこまでも必死に生きようとし、それでも起こるのは醜いことだけと云う、
幻想を剥ぎ取ったむき出しの現実をさらに俗悪にしたような惨たらし過ぎる物語だ。

当然読後感は最悪。
ゲンナリするだけ。

でも、そんな気分にならずにはいられないような何ともいえない泥臭い魅力が、
此の作品には確かにあり、
こんな作品を読まずにはいられないような悲惨で愚かしい現実と事実が、
我々の住む此の世界には沢山ある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-12 10:12:56] [修正:2009-11-12 10:16:39] [このレビューのURL]


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