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7点(レビュー数:2人)

作者樹なつみ

巻数5巻 (完結)

連載誌LaLa:1984年~ / 白泉社

更新時刻 2010-10-30 01:28:46

あらすじ 母を亡くして間もない霖(りん)のもとを、瀬戸内海に浮かぶ蒼島から穂津見家の弁護士が訪れる。当主が死去し、その遺言状を公開するので、直系の孫である霖にも立ち会ってほしいというのだ。早くに父・霙一を亡くし、自分が天涯孤独だと思っていた霖は、親戚に会うことに魅力を感じて蒼島を訪れる。そこで公開された遺言状に書かれていたのは、数百億ともいわれる財産のほとんどを亡き長男・霙一の子である霖に譲るということだった。その意外な内容に納得がいかず、一族は色めき立つ。
翌日、釣りに出かけていた叔父が溺死する。さらに起こる連続殺人。殺人犯は、いったい誰なのか、何を目的とするのか……?
(Wikipediaより抜粋) 

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朱鷺色三角のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 kikiさん

もう少しで30年前の作品になるんですね。これ。
今の作者の絵からはかなりかけはなれているし、80年代のバブル臭
ただよってて古臭いんだけど、読ませるものがあると思います。
というか私の中では樹作品のベストです。
この作品の後半と「パッション・パレード」の頃の絵が一番好きなんで。

物語は主役(3人が主役)によってカラーが違い、ちぐはぐな感じは
するのですが、最初と最後のサイコサスペンスがうますぎる。
日本の旧家のおどろおどろしい雰囲気に超能力の迫力がすごい。
女性の怨念はすごいですね。螢子なんて美しいから余計に怖い怖い。
全てが上手くミックスされてて何回読んでも感心しちゃいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-01 00:53:56] [修正:2011-05-01 00:53:56] [このレビューのURL]

6点 とろっちさん

全5巻と短めですが、序盤・中盤・終盤で全く話の内容が違います。 こんな作品も珍しいです。
また、主要キャラに男性が多い(女性があまりいない?)のも少女漫画としては珍しいかもしれません。

序盤は古典的なサスペンスミステリー。
自分が実は旧家の御曹司だったことを知り、招かれるままに地方の離島にあるお屋敷を訪れてみれば、
そこで起こるは遺産相続絡みの連続殺人事件、というコテコテのサスペンスです。
ベタな展開ですが、ドロドロしたシリアスな雰囲気がうまくはまり、ドンデン返しもあって面白かったです。

中盤は80年代の空気を切り取ったような学園コメディ。 楽しい雰囲気の作品になります。
これはこれでいいと思うのですが、シリアスなサスペンスからの急激な方向転換に若干ポカーンです。

かと思いきや、終盤はまたシリアスさが戻り、サイコサスペンスになります。
序盤のサスペンスとはまた違った様相で、ダークで狂気じみた展開になっていきます。

ただ、これだけ作風が二転三転しながらも、作品として統一されていないかと言えばそうではなく、
ちゃんとうまくまとまっているのが実力ある作家ならではですね。
朱鷺色=天の羽衣のような翼色、とのこと。
主役3人のコラボレーションが、きらめくように確かな色を生み出しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-30 01:30:59] [修正:2010-10-30 01:30:59] [このレビューのURL]


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