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2点(レビュー数:1人)

作者芳井アキ

原作櫂末高彰

巻数4巻 (完結)

連載誌ファミ通コミッククリア:2010年~ / エンターブレイン

更新時刻 2010-11-13 13:35:01

あらすじ 伝説の部活小説、コミック化! 胸騒ぎとともに走り出す学園ストーリー!ゆるくてラクな高校生活を送るはずだった新入生の神庭幸宏。しかし悪評高い「階段部」に関わったその日から彼の平穏な日常が波乱含みの毎日へと変わり出す……。複雑な構造を持つ「天栗浜高等学校」を舞台に「階段レース」に懸けるクセモノ揃いの部員たち! 同居する従姉は美人四姉妹! 生徒会と筋肉を愛する男たちにも目をつけられ、騒々しい日々を送る幸宏の学園生活を瑞々しく描くコミカライズの傑作!

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学校の階段のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

2点 鋼鉄くらげさん

本屋でパッと見かけて試しに読んでみた漫画。

しかし、その感想は今ひとつで、まず何より設定から失敗している。そんな印象を受けました。

主人公が通う学校には「階段部」と呼ばれる部活があり、その部活は校舎内の階段や廊下を走り回り、そのタイムを競い合うことを活動の主たる目的としている。確かにここまでは問題無いと思います。しかし、問題なのは学校内での「階段部」の立ち位置にあります。

当たり前のことですが、校舎の廊下や階段を走ってはいけません。理由は簡単。他の人にあぶないからです。これは社会通念とも言える当然のルールです。「階段部」を物語の舞台として選ぶためには、まずこの暗黙の了解となっている基本ルールを打破しておく必要がありました。しかし、この作品はそのルールを克服することなく、そのまま物語を始めてしまいました。丁度、すぐ爆発する事が明白な爆弾を抱えて走り出すように。

例えば、この学校(もしくはこの世界)では、「階段部」が学校中(もしくは日本中)で高い人気を誇っていて、誰もが憧れる超メジャーなスポーツであるとか、そういった風に、ある程度肯定化された状況を物語の舞台として整えておかないと話が進まない設定だったんじゃないかと、そんな印象を受けました。

便宜を図る上で、物語に都合の良い設定を作る事は問題視されるべき事ではない、とそんな事を考えさせられる作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-13 14:28:54] [修正:2010-11-13 14:32:36] [このレビューのURL]


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