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5点(レビュー数:1人)

作者あき

巻数2巻 (完結)

連載誌ゼロサムWARD:2008年~ / 一迅社

更新時刻 2010-12-15 04:49:18

あらすじ 遥か昔。巨大な国トロイアで「光り輝く王子」と呼ばれる程の美貌を持つガニュメデスは、天帝であるゼウスの命を受けた太陽神アポロンにさらわれてしまう。二度と出られない箱庭に閉じ込められたガニュメデスの行き着く先は、希望か、それとも絶望か。

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オリンポスのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

5点 tamajiroさん

この作品を一言で表すと「暇を持て余した神々の遊び系漫画」といったところでしょうか。
天界(?)らしき場所にある「箱庭」にて太陽の神様である「アポロン」が人間界から人間を連れて(生贄として送られてくる、もある)きて、その人間たちを「からかったり」「観察したり」しながら、新しい何かに気付かされたり、人間の愚かしさを示してきたりする。そんな作品です。

僕は聖書とか、ギリシャ神話とか、そういった教養には疎いので、キャラ設定とか登場する神々の地位とかはどこまでオリジナルなのかはわかりかねますが、割と楽しめたと思います。

主人公の視点がころころ変わるのが最初少し気になりましたが、概ね上手く描けているなと、
この物語で特に目を引くのは「神々のキャラ設定」にあり
「実際神様なんていたら、こんな奴らなんじゃないの?」
と割とその気にさせる描き方をしています。
うん、この漫画の作者はかなり頭が良いぞw
作者の教養の深さがひしひしと伝わってくる作品なので読み応えもなかなかのものでした。

全体的に「優等生」な雰囲気の作品ですが、所々で入れてくる笑い要素も、微笑ましい程度ではありますが作品に柔らかさを生み出せていたのではないでしょうか。

批判的な考察としましては、まあ特に何か事件が発生するわけではないので、刺激を求めて読む作品ではないと思います。
読み手はもちろん神様ではないのでw非日常的ではありますが…それでもカテゴリーとしては一応日常漫画なんですよね。
その「一応日常漫画」ゆえに物語にゴールが存在しないため、この作品を通して作者が我々に何を伝えたかったのかは、イマイチ分かり辛いです。

ただまあ、概ねの話は興味深いものがありますし、絵も綺麗、全二巻ですので途中で飽きるようなことはないと思います。
点数も「なかなか良い作品が発掘できたぜ」ぐらいの気持ちでつけさせて頂きました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-28 23:14:02] [修正:2012-04-20 00:01:06] [このレビューのURL]


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