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5点(レビュー数:6人)

作者西炯子

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊flowers:2008年~ / 小学館

更新時刻 2011-04-08 16:55:56

あらすじ 大手電機メーカーのキャリアウーマン、つぐみは田舎の亡き祖母の家で在宅として仕事を続ける事にした。ところが祖母の昔の知り合いという51歳の男が祖母から鍵をもらっているということで、奇妙な同居始める事となった。初老の男性と適齢期の女性の恋愛はどう進むのか。

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娚の一生のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全6 件

4点 fooさん

最初はただのオジサンだと想っていたのに、、、

おじさんのごり押しで一緒にいることを強いられているうちに
オジサンから一人の男性へと見る目が変わっていき

30代女性でも相手が50代ともなると女の子扱いをしてくる事に
恋愛に疲れた主人公がまた女を取り戻していく

とはいえオジサンの社会的地位が高いので、尊敬が好意、愛情に変わるのは普通の事だとは思いますが。

萌えポイントは50代らしく普段はシラっとしてるのに、押すときは押す。

大恋愛、山あり谷ありでは無いけれど、女性が恋に落ちる瞬間が幾度か描かれ、
キュンポイントはちゃんと用意してあるので、最後まで読めます!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-20 21:17:44] [修正:2013-08-20 21:17:44] [このレビューのURL]

1点 asd5さん

特に第一話、特に冒頭は印象づける演出をしなければダメだと編集の人に言われなかったんですかね。
そして怒濤の説明ゼリフ。こういう基本ができてないので読む気が萎えます。
あとパラパラと読む限り、主人公があまり魅力的なキャラクターではなさそうですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-16 13:23:43] [修正:2012-10-16 13:24:24] [このレビューのURL]

6点 kikiさん

50代のおっさん…おっちゃんになってなかったらアリアリです。
まだまだ男でしょー。(って私がおばちゃんだからの感想ですが)
ヒロインのお相手の海江田さん、いいじゃないですか。
おっちゃんくさいとこもあるけど、色気もちゃんとあって。
51歳の男と30半ばの女の変わった同居&恋愛ストーリーですが、
中々面白い設定&題材だと思います。

途中ヒロインの不幸病にイライラするとこもありましたが、
(海江田さんようつきあったはるわぁ。つぐみうっとうしい女やん)
ラストが超展開でつき抜けちゃってよかったです。
あんなアホみたいな出来事が起こらないとつぐみの「幸福になりたく
ない病」がなくならないって…どんなけなのって分かって。
でも女性には本当につぐみみたいに不幸に浸ってたい人って
いるんですよねぇ。
個人的には普通に終わらせなかったこの展開漫画チックで好きです。


それにしてもヒロインは原発つくる人だし、大地震は起こるはで
2010年に連載終わっててよかったですね。今だったら描けない
でしょ、こんな設定。

気になったのはいつまでも新しい洗濯機を買わないことかな。
レトロ生活風味をだしたかったんでしょうが、川の水って水キレイ
でも臭いのに…。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-04 22:37:36] [修正:2012-03-10 21:52:03] [このレビューのURL]

4点 booさん

50オヤジと30女のラブストーリー。オヤジ的にはこれはこれでオッケー。

題材、設定はかなり独特でおもしろくなりそうだったのに…という個人的にはちょっと残念だった漫画。

女だけど結婚はせずに仕事に生きてきた娚、堂薗つぐみは報われない恋愛と仕事に疲れきっていた。祖母の葬式を契機に祖母の家に住み、田舎で生活することを決めたつぐみだったがいきなり家に押しかけてきた祖母の旧知だという大学教授と共に生活することになってしまって…。

このつぐみですが、正直個人的に、あまり魅力的な女性には思えない。私は男だけど、性別によらずあまりつぐみを好きな人はいない気がする。
というのもこの人の恋愛遍歴はひどいもので、恋愛に疲れて…というのも自業自得に思えるくらいだし、自分に精一杯かつ破滅的でどうしても傍らのオヤジを見ていると視野が狭すぎるように思えてしまうからだ。仕事が出来る美人は格好いいけど、それ以外を楽しむ漫画なのでね。

それでもそこそこに楽しめたのはやはり海江田教授の魅力というもの。包容力があってかつ稚気に富むというある意味オヤジの理想像。私的にはイーストウッドみたいなハードボイルドなオヤジが好きだけど、まあこれはこれでありだなぁと思う。
でも気になるのは何でそんないいオヤジがつぐみを選んだのかということ。最終巻まで読んでもちょっと完全には納得がいかなかった。

で、ハタと思ったのが結局この漫画って男でいういちご100%みたいな女性の願望を満たす漫画なのではないかということ。もちろん私は女性ではないからはっきりとは言えないけど、自分のことに手一杯な女性が年上の男の包容力に満たされるというシチュエーションに憧れる女性は少なくないんじゃないかな。
と考えると別に主人公は魅力的ではなくともオヤジが格好良ければ構わないし、つぐみを好きになる説得力がなくてもいいのかもしれない。男の私からすると教授いい感じだね、で終わってしまうのだけど。

私があまりこの漫画を好きになれなかったのは最終巻の怒涛の展開が大きい。
漫画というのは結局嘘なわけで、君はどれだけ魅力的な嘘をつけるかな?とはG戦でのある漫画家の弁だ。しかし私はこの作品のクライマックスの嘘には残念ながら気持ちよく騙されることはできなかった。かなりの残念ささえ残った。あくまで“私は”ということだけど、そんな人は少なくないと思う。

絵も少し気になる所。教授がわりと写実的に描かれているのに対して他の面々があまりに少女漫画なのでかなり乖離していたような感じ。後を振り向いた時に首が180度回転していたりとそもそもの絵の粗さが垣間見えた場面もしばしば。

海江田教授は、こんなオヤジは現実には間違いなくいないけど、だからこそ良いのだろう。娚の一生はオヤジに酔うファンタジーだったのかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-12 18:20:29] [修正:2011-10-12 18:35:07] [このレビューのURL]

7点 とろっちさん

30代半ばの女性と50代のオッサンとの恋愛話。
こんな風に紹介しただけで興味を失くす人が大半かもしれないですが、これがまた面白かった。

ジャンルとしてはラブコメと言っても差し支えないものの、若い子たちのそれとは違い、
恋のライバルキャラのようなものはいません。
障害となるのは、自分の過去だったり、言動と本音の部分との乖離だったり、世間的な体裁だったり。
そういうものが殻となり、壁となり、素直になれず、なかなか動き出せず。

最初は海江田が本性を簡単には見せずに飄々としているわかりづらいキャラだと思っていました。
でも彼を取り巻く状況が徐々に明らかになってくるにつれ、彼の人となりが伝わってきました。
何のことはない、彼は本音で生きる単純明快な人物でした。 ただ不器用なだけで。
ただし直球勝負というよりは、自分の気持ちや発言に今まで培ってきた「経験」というオブラートを
被せていて、それらが若い人には出せない渋みというか深さを生み出しています。

で、そうなるとつぐみの気持ちにどうもすっきりしなくなる。
自分が男性だからなのか。 女性の方々には「あるある」な感じで共感を得ているのでしょうか。
作者は「山月記」の言葉を借りてつぐみを「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」などと評していますが、
仕事での成功を男で不幸になることでバランスをとり、幸せの話をすると下を向き、
過去に囚われて目の前にある幸せに目をつぶるつぐみ。
「君はぼくが好きなんや。ぼくも君が好きや。 それだけなのに、なんでこないにややこしいんや?」

そんなつぐみを年の功による包容力と大きな愛情で丸ごと包み込んで、なんていう展開には
なかなかならないのがこの作品。
つぐみがやんちゃなオッサンに振り回されつつも、オッサンが時折見せる懐の深さが何とも格好良く、
少しずつ少しずつ彼女の心を取り囲む殻が剥がされていきます。
男の自分からすると、枯れ専(って言うんですか)などは正直どうでもよくて、
ただただ「こんなオヤジになりてーな」と思わせてくれる作品。 いや本当に。

それだけに最後の超展開が……。 あれ必要だったのでしょうか。
ああでもしないとつぐみの気持ちは動かせなかったのかと思うと悲しくもあり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-29 01:08:46] [修正:2011-07-29 01:10:24] [このレビューのURL]

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