ホーム > 少女漫画 > マーガレット > SWAN

9.5点(レビュー数:2人)

作者有吉京子

巻数14巻 (完結)

連載誌マーガレット:1976年~ / 集英社

更新時刻 2011-04-13 00:20:51

あらすじ 北海道でバレエを楽しんでいた真澄は、あるきっかけからソ連のセルゲイエフに見いだされ、数々の試練や挫折を経て一流のバレリーナとして歩んでいく壮大なバレエ・ストーリー。
単なるサクセスストーリーやバレエ漫画ではなく、作品の解釈やモダンバレエとクラシックの違い、パートナーに求めること、そして、芸術家としてバレエで表現することを求めてやまない心などを、見事に描いた大作。

備考 文庫版で全14巻。
続編として現在「SWANモスクワ編」を連載中。
さらに、娘の話として「まいあ」も連載中。

シェア
Check

SWANのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

9点 sabosaboさん

これぞバレエ漫画の極致!

バレエの知識、見識はここから学びました。

ちょっと絵が怖いですが・・・・

何十年もたっても尚、続編が出るというのもすごいですが、絵柄も変わり過ぎて、あれはあれで完全に終わってもよかったのでは。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-28 23:29:20] [修正:2011-05-09 15:49:58] [このレビューのURL]

10点 blackbirdさん

数あるバレエ漫画の中でも、代表的な名作と言えるでしょう。
ただの熱血スポ根でも、サクセスストーリーでもありません。
バレエとは一体何か、バレエの魂、バレエに魅かれてやまない人達、
表現する感情、クラシックとモダンの表現の違い、作品・役の解釈、
そして、真のパートナーと恋愛・・・と、実に深くバレエ世界の事が掘り下げられている。

その為内容的には若干難解で、バレエが総合芸術であるという事はわかっても、本当にその意味を、この少女漫画の読者が理解できたのか、わかって読んだ人がどれだけいたのかは分からない。
それ程までにバレエと真剣に向かい合った作品。

絵はとにかくきらびやか!
お花が飛んだり、コマぶち抜きでひらひら飛ぶような少女漫画の古典。
青ざめて白目をむくわ、口は大きいわ、下まつ毛がびっちり描きこまれて
怖いわ、日本人離れした金髪巻き毛やストレートのロン毛にすごい長い脚。
しかも、登場人物は大半がティーンエイジャーですよ。
物語が終わった時でも、おそらく20歳位。なんて大人!!
ソ連の人とも言葉はすぐ通じちゃうし、レポートまで書いてしまう。
そんな設定だけど、一度読みだすとSWANワールドにどっぷりです。

前半は半端な教育しか受けていない真澄が、超エリートコースへ抜擢され、
躓きながらも厳しい試練を乗り越えて、才能の片鱗を現していく。

後半はNYに舞台を移し、ルシィとの激しい愛と踊りを追求する心の間に揺れ、そして本当のパートナーを見つけていく姿を描く。

最初から最後まで、ぶつかって傷だらけになりながら試練を乗り越えて
少しずつ成長していく真澄。
いつも泣いて誰かに甘えようとしているようだけど、その芯の強さが周りを魅了してやまない。

病に冒されて真澄の愛を独占しようとしたルフィ。
真澄と深い因縁のある、師弟とも恋愛ともいえない、微妙な関係のセルゲイエフ。
恋愛感情を持ちこまないと決めた故に、なかなか真澄と公私ともにパートナーになれないレオン。
断られてもなお、ずっと真澄を見つめ続ける葵。
どの男性も魅力的です。(もちろん女性陣もすごいんですが)

なんと2011年には、続編としてSWANモスクワ編が開始。
「アグリーダック」の再演からどこまで描かれるのか。レオンや先生との関係もきちんと明かされるのか楽しみなところ。
また、真澄の娘のバレエ生活を描いた「まいあ」もあり、それぞれの時代をきちんと繋いでくれるのか、ファンは心から期待している。
絵柄は、かなり丸くなっているので、雰囲気は柔らかに変化しているが、厳しいバレエの世界を描く姿勢に変わりはないようです。

こんな稚拙なレビューでは、とうてい書ききれない作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-13 23:19:43] [修正:2011-04-13 23:19:43] [このレビューのURL]


SWANと同じ作者の漫画

有吉京子の情報をもっと見る

同年代の漫画

マーガレットの情報をもっと見る