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5点(レビュー数:1人)

作者鶯神楽

原作桜坂洋

巻数1巻 (完結)

連載誌月刊コミック電撃大王:2008年~ / アスキー・メディアワークス

更新時刻 2011-04-18 01:10:26

あらすじ どこにでもいる普通の学生・霧崎文緒。優しい彼氏と信頼できる親友。このありきたりで平凡な毎日が続くと思っていた。あの女が来るまでは。
転校生に彼氏を奪われ、親友にも避けられ、暴走する少女の想い…。彼女はチェーンソーを握り締め、鏖(みなごろし)の一日が幕を開ける……。
第16回SFマガジン読者賞を受賞した話題作を華麗にコミカライズ!
 

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さいたまチェーンソー少女のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

5点 とろっちさん

うーん何と言うか、とんでもない作品。

ストーリーを端的に言うと、平凡な女子高生の主人公が、転校生の美少女に彼氏を取られ、
親友ともすれ違って孤独になってしまい、「よし、彼氏を殺して私も死のう」なんて考えちゃって
家にあったチェーンソーを引っ張り出し、学校で同級生たちを虐殺していく、というお話。
PTAが知ったら激怒間違いなし。

一般家庭にはチェーンソーなんか無いはずですけどね。
でも主人公の家にはあってしかもそれを巧みに使いこなすことができる、という設定と理由付けは、
目からウロコと言うか、違和感なさすぎて妙に感心してしまいました。
平穏な日常風景の場面と、それが一転する非現実的な惨劇とのギャップが痛快な作品。
衝動的な事件と思いきや用意周到に計画を練り、周囲の状況判断等を冷静に行いながら
顔色一つ変えずに同級生や教師を惨殺していくところに、より一層の狂気を感じさせられます。

絵は綺麗な方ですが、虐殺シーンの描写が軽く、迫力に欠けるのが残念。
バトル風ではなくもっとスプラッターな感じの方が良かったと思います。 戦闘シーンも長めだし。
あまりネタバレ的なことは書きたくないですが、ラストで補足説明があるものの、
主人公が孤独になっていく経緯も説明不足。
冷静に狂っていく様子をもっとしっかり描いてほしかったです。

とまあここまでは軽いジャブみたいなツッコミでしたが、メインのツッコミどころはやはり本筋。
どうにもこうにも理解不能。 そもそもジャンルからしてさっぱりわからん。
このレビュー冒頭でのとんでもない作品という感想の真意はここにあります。
原作の短編小説(こちらは未読)がSFマガジン読者賞受賞ということでとりあえずSFなのでしょうかね。
単なるサスペンスとかスプラッターではなさそうですが、コメディ? アクション?
少なくともラストだけ見るとジュヴナイルっぽくもあります。

こういう荒唐無稽なのは嫌いではないし、結構楽しめました。 全く意味はわからなかったですけど。
ただしこれは読む人によっては極端に低い点数も付けられて当然であろう、そんなとんでもない作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-18 01:12:32] [修正:2011-04-18 01:12:58] [このレビューのURL]


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